朝に起きると、彼女がフェイスブックのタイムラインで流れてきた中国のCMについて話してきた。
「見てこれ、ひどい!」
どうやら中国のQiaobi (俏比)というブランドのCMが、問題になっているようだ。
内容は、汚れだらけの黒人に洗剤を咥えさせて洗濯機に入れると、綺麗なイケメン中国人になって出てくる、というもの。
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企業としてはジョークで洗剤の洗う力をアピールしたつもりなのだろうけれど、「黒人≒汚い、中国人≒きれい」という人種差別を内包しているように見えるし、多くの人の目に触れさせるCMの中で差別を助長しかねないイメージを流すことについてバッシングを受けることは免れられないだろう。
そして、この動画について日本語での情報もあるのだろうかと探してみたら、さらに残念なものを見かけた。
この中国のCMを非難する言葉として、日本では「(中国人になるなんて)逆に汚くなっているじゃないかw」という人種差別を含むジョークが使われていたからだ。
なお、日本では中国に対してネガティブなイメージを持っている人が多く、東アジア圏の国々は互いにネガティブ感情が高い状態にある。
日本語と中国語を勉強しているフランス人である彼女は、日本や中国などアジア圏の差別意識について批判的な目を向けていた。
・・・うん。
みんな、ズートピアを見ると良いのではないだろうか。
差別はどこかのだれかがやっているものではなくて、自分と隣人が日々行っている営みの中にいつも紛れ込んでくるものなのだから。
rlee1984.hatenablog.com
なお、CM自体は下記のパロディでもあるようだ。パロディでやったのだとしても、改悪と言われても仕方ないだろう。
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