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フランス女性と同棲中

ナンパしたフランス人と同棲する高卒ニートの整理と極論

これがディズニー!?ズートピアを観る前の注意点と感想。

社会と文化

Disneyの最新作、「ズートピア」を観てきました。
あまりに面白かったので、これから観ようという人に向けての注意点と簡単な感想を書きます。

参考:予告トレーラー
www.youtube.com

事前知識と注意点

正直なところ、あまり期待していませんでした。
上記トレーラーのような予告CMを見たことはあったのですが、ディズニーが子供向けに作った動物キャラを使った映画だろうなという感じに捉えていて、あまり面白そうとは思っていなくて(失礼)。

けれど、「今日は友達と映画を観に行くけど、一緒に行く?」と彼女に誘われたので、それなら暇つぶしにという感じで観に行ってみたところ、予想を遥かに超えて素晴らしい映画でした。大人も子供も楽しめる。
きっと2016年を代表する映画になると思うので、色んなところで話題になると思います。そこで注意点なのですが、、、この映画は出来るだけ早めに観た方が良い気がします。

注意点1 ネタバレしやすい映画です

というのも、上記予告トレーラーにもある通り、「うさぎの新米警官ジュディが、行方不明事件を解決していく。その真相は・・・?」というサスペンス的な要素があるのですが、これが映画の主題にも結び付く内容になっていて、極めてネタバレしやすいからです。とっても楽しいし色々と話したくなる映画なので、これから話題が広がっていくと同時に、観たことない人にとっては、どこかしらでネタバレにぶつかる確率が高いと思うのですね。Facebookやtwitterを開けば、流れてくるタイムラインの中でふいにネタバレに出会ってしまう、その可能性が非常に大きい映画だと思います。ネタバレは好きじゃない、できるだけ純粋に楽しみたいという人は、もう、今すぐ観に行った方が良いです。もちろん、サスペンス要素だけがメインというわけではないので、そのネタバレで映画の価値がなくなるというわけではないんですけどね。

注意点2 子供も楽しめるけれど怖いシーンもあります

そして、サスペンス要素も含めてバディムービーとして大人が楽しめる奥行きのあるストーリー展開になっているぶん、キラキラした夢と理想だけの世界がディズニーなのだという少し古いイメージを期待していた人にとっては、残念に思われることもあるようです。特に、幼児にとっては少し怖いと感じてしまうシーンがあるようで、ディズニー映画だからと連れて行った子供が泣き出してしまって途中退席せざるを得なかったというレビューもありました。もちろん、子供と一緒に家族で楽しめたというレビューも多くあるので一概には言えませんが、小学生未満のお子様と一緒に行こうかと考えてらっしゃる場合には、あらかじめ注意しておいた方が良いでしょう。なお、僕が観た映画館は家族連れが少なかったためか泣き出した子供は見かけませんでしたが、大人の観客もヒャッと声を出して驚くアドベンチャーシーン、という感じでした。

簡単な感想

以下、できるだけネタバレしないよう抽象的に書きます。
本当に、思ってたより、ずっと面白かったです!
アナと雪の女王、Frozenより好き。

楽しい世界の美しい映像と正しいストーリー

まず、「ズートピアという進化した動物達の街があって・・・」という世界観が面白くて、その世界がどんな風になっているかを見せる映像もひとつひとつワクワクさせてくれる美しいものでした。
しかも、ズートピアにおける理想と真相を巡る主人公達の活躍、その成功と失敗のストーリーも、ズートピアの世界観を活かしたものになっていて、「ああ。この世界観をいちばん正しく面白く見せるには、これしかない」という圧倒的な正解感がありました。感想を書くためにいま色んな場面や動物たちの関係を振り返って思い出しているのですが、もう本当に、この世界観を思いついたならこのストーリーしかないじゃないかと何度も思ってしまいます。

加えて、ズートピアについてどんな世界なのかを説明する最初の導入から、分かりやすすぎるくらい分かりやすいのに、それを説明くどいと感じさせないように楽しめるジョーク仕立てにしてあります。最初っからそうなのですが、もう全編を通して随所に挟まれるジョークが、映像で楽しませる場面・ストーリーで楽しませる場面との間にバランスよく配置されていて、2時間ずっと飽きません。
 
一緒に観てた彼女の友人が、「ディズニーだし、子供でも飽きないように作ってるんじゃない?」と言うので、たしかに!と思いました。僕は子供みたいに飽きっぽいので、つまらない映画だとすぐに別のこと考えて画面に集中しない性質なのですが、これは全部ちゃんと観れました!

テーマは「多様性」

しかも、楽しいだけじゃなく、伝えたいメッセージも分かりやすく共感できるものでした。今回メインテーマとして扱わているのが、アナと雪の女王に引き続き【ダイバーシティ・差別と多様性】。
個人的に印象的だったのが、アナと雪の女王では主人公アナが「ありのままで!」と高らかに歌っていたのに対して、ズートピアでは主人公ジュディが「ありのままを受け入れるんだ」と諭されて落ち込むシーンがあったことです。この辺りの流れと台詞も、きっとわざと作っているんだろうなあと思います。今回は吹替版で見たけど、英語版でも観てみたい! それも含めて、色んな映画へのパロディの小ネタも多くて、思い出すほどにまた見たいところが出てくる映画です。映画通でも楽しめる。

誰もが経験する「差別」、その痛み

ちなみに、アナと雪の女王では「特異な能力を持つ者≒マイノリティ」への差別を題材にしていたのに対して、今回は、もっと誰もが経験しうる「生まれ」「見た目」への差別を題材にしています。
その生まれや見た目について、差別されることの痛みと、差別してしまうことへの自覚と痛み、その「被害」と「加害」両方の痛みを主人公が経験するところも、すごい!
そういえばアナと雪の女王でも、主人公は自分が妹を傷つける加害体験への苦しみから引きこもったんだっけと思い出して、最近のディズニーは、一方的な加害・被害という関係にしないことについて自覚的なんだろうなと感じました。絶対的な善と悪があっての勧善懲悪にはしない、それでいて子どもも大人も映画初心者も映画通も楽しめるエンターテイメントとして成立させる。ほんとすごい!!!

「差別」というのは、テーマとしてきちんと扱おうとすれば、かなり重いものです。実際、作中では何度も差別をめぐる印象的なシーンが登場します。それだけだと暗くなりがちだと思うのですが、主人公の明るい前向きさと多様性をめぐる楽しい仕掛けの数々が、決して重い映画とは感じさせません。それでいて、「差別」を扱うにあたって注意するべき全方面に配慮が行き届いた小ネタやハートフルなストーリー展開になっていて、これは将来ぜひ自分の子供に見せたいと思える内容でした。
topisyu.hatenablog.com

まとめ

世界観、映像、ストーリー、小ネタ、テーマ。全てにおいて最高レベルに楽しめる映画でした。

とにかく、2時間ずっと、面白かった。

これ、続編も出ると思います。
その前に、DVD出たらまた観なきゃ。

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