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フランス女性と同棲中

ナンパしたフランス人と同棲する高卒ニートの整理と極論

「裏切られた」と思う前に、「嫌がらせされた」と言う前に。

「裏切る方が得か、協力する方が得か」

ゲーム理論でも扱われるこのテーマですが、そこで得られる知見が実際の生活上でも役に立つことがあります。

相手が裏切ってきたら自分も裏切るという「しっぺ返し戦略」や、自分の行動が上手くいった場合にはそれを繰り返すという「パブロフ戦略」には、たしかにねと思える部分があります。

でも。
ゲーム理論で示されるような「裏切り」と「協力」を、現実にあてはめる前に。
もっと考慮すべき重要な課題が、実際の対人関係にはあると思うのです。

何が報酬になるかは、人によって違う

それが、利得(報酬)の相違です。

…報酬の違い、目的の違い、価値観の違い。それをなんと呼んでもかまわないのですが、ゲーム理論ではお互いの「利得」が明確に示されていて、なおかつ相手にとっての利得と自分にとっての利得の関係が明確に示されていることを想定しています。

でも、現実にはそんな想定はありえない。

ほとんどの場合、相手にとっての利得が何なのか正確には分からないし、それが自分にとっての利得とは異なることも多いのです。

いちばん分かりやすい例で言えば、SとM(サディストとマゾヒスト)の関係があります。
Sにとっては「叩く」ことが利得で、「叩かれる」ことが損失。
一方のMにとっては、「叩かれる」ことが利得で、「叩く」ことが損失。
ここから分かる常識的な2人の最適行動は、「Sが叩き、Mが叩かれる」です。

けれど、ゲーム理論の想定では、相互の利得と損失が反転し、協力と裏切りの行動基準が反転するこのようなカップリングを一般化して扱うことは難しいのではないでしょうか。

つまり、精神的な利得(報酬感情)により運営される人間社会にあっては、ゲーム理論はごくごく一部分しか説明できないと思うのです。

報酬は、いろんな形で存在する

僕らの現実では、報酬は様々な場所に、様々な形で存在します。

お金が増えれば嬉しい。それは分かりやすい。
物が増えれば…? それは難しい。「こんな物もらってもなー」ていう引き出物も多い。
感謝されれば嬉しい。それも分かりやすい。
誰かに必要とされれば…?それは難しい。「メンドイ」「いま時間ない」ていうときも多い。

報酬の形は、実に様々です。
場面で、対象で、関係で、いろいろに変わる。
だから。
「自分は協力してあげたのに裏切られた!」と思う前に、「自分は何もしてないのに嫌がらせされた!」と言う前に、まず考えるべきことが2つあると思うのです。

1、自分は本当に「協力」行動をしていたのか?

協力とは、自分がコスト(時間・金・物)を支出したこととイコールではありません。
相手にとっての報酬となる行動が、協力です。

好きな人のために10万字のラブレターを書いたとしても、「なにこのストーカー、気持悪っ」と思われた時点で、協力行動とは言えない。たとえ現実にはありえないウソだとしても、耳元で囁く一言が報酬となり、協力行動となることもあります。
相手の裏切りを責める前に、まず自分の協力行動が適切だったかを検証するべきだと思うのです。
そして、そのコストパフォーマンスを検証するべきだと思うのです。PDCAを回すのは、まずそこから。

2、相手は本当に「裏切り」行動をしていたのか?

裏切りとは、相手の行動によって自分が損失を受けることとイコールではありません。
相手が「良かれと思って」した行動が、自分に損失をもたらしていることは、とっても多いからです。
それを回避するためには、自分にとっての「報酬」を相手に明確に示す必要があります。
分かりやすく言えば。「叩いてほしい」なら、恥ずかしがらずに「叩いてほしい」と言うべきなのです(!)
自分から伝えないと、相手には分からないことも多いものです。
相手が自分に損失を与えた、嫌がらせされた、そう思って相手を責める前に。まず自分の報酬の在り処(価値観)を適切に相手に伝達できていたかを検証するべきだと思うのです。そして、相手の協力行動の後に、その評価・強化を適切に行うべきです。

性善説

それに。
資源に余裕がある平和な日本で、「裏切り戦略ぶっ通し」みたいな人間は滅多にいないと思うのです。平和で安全なこの国で生まれ育ったコウモリは、性善説を大きく採用しています。

だから、目に見えるほとんどの「裏切り」が、裏切るつもりはなかったけど結果的にはそうなってしまった・そう見えてしまった、というパターンに過ぎず、上記の1・2で解決されるものだと思っているのです。

あるいは、「あのとき悪かったなー」とずっと覚えていて、「いつか謝ろう、返そう」っていう、そういう長期的に見れば解決される予定の裏切り行動も多く含まれていると思うのです。

…コウモリには、そういう「あのとき悪いことしたなー;;;こんど会ったら、ちゃんと謝りたい」という思いが、死ぬほどたくさんあります。

本当ごめんなさい、いつか返します(汗)

まとめ

裏切られたとか嫌がらせされたとか、そう思ってしまうこともあるけれど、できれば、自分にも責任があったのかなーと考えて反省点を見つけていきたいですね。

なお、今回では「まず自分の責任を考えてみよう」という自責思考の具体的な展開例を挙げましたが、この記事は下記に続くシリーズ記事です。続けて読むと、面白いかもしれません。

今回とは逆の、他責思考の具体的な展開例。
どうしてあのヒトは批判してくるの? 5つに整理してみたよ。 - コウモリの世界の図解

自責思考と他責思考、その使い分けについて。
インターネット上でネガティブなことを言われた!どうすればいいの? - コウモリの世界の図解

また、それでも「裏切りをしてやろう、嫌がらせをしてやろう」と思った場合には、こちらの記事を参考にしてみてください。偶然、似たようなテーマを違う視点から書かれているので、面白いかもしれません。シンクロニシティ!
相手の立場に立って嫌がらせをすることの難しさ - 斗比主閲子の姑日記

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