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フランス女性と同棲中

ナンパしたフランス人と同棲する高卒ニートの整理と極論

日本の男性、仕事しすぎで家事しなさすぎ!/ニートのフランス滞在記⑩

私的な日記 社会と文化 フランス滞在記 仕事と労働 日本と世界

1、仕事と家事、国際比較グラフ
2、フランスでの家事
3、彼女の祖父ジャン
(グラフ苦手なヒトは、2からでどうぞ)

1、国際比較のグラフ

引き続き、2014.03.07のOECD発表データから、いくつかの国を抽出して作成したグラフで見てみる。
まず、男性の労働時間の順に並べてみるとこんな感じ。

これを見ると、日本の男性は仕事しすぎだし、家事しなさすぎだと分かる。つまり日本では、「男性は仕事、女性は家事」という性差が激しいのだ。

その現状を背景として、「性別による分業」を価値観として持つヒトも多いようだ。
参考→女性がゴハンを作らない話をすると嫌がる男性 - ハート♥剛毛系
参考→キッチンのイニシアティブ問題について - はてなブログを毎日書いていたら10Kg痩せました!

ここでは、男女差についてもう少し詳しく見るために、縦に家事時間、横に仕事時間をとり、各国の男性と女性をプロットしてみる。

2014年現在のヒトは女性だけが出産能力を持つ動物なので、出産を含む「家事」における女性負担の割合が高くなるのは生物的な必然だ。この図で明らかなように、どの国の女性も左上の「家事>仕事」ゾーンに入り、どの国の男性も右下の「仕事>家事」ゾーンに入っている。

ただし「家事=unpaid work」には、「料理や洗濯や掃除などのルーティン家事」や「買い物」や「家族らの世話」や「ボランティア」などが含まれている。つまり、出産とは直接的に関連しない項目もたくさん含まれている。それら、生物的必然性のない項目についての性差は、単純に文化的な差異とみなされるべきだろう。

それを踏まえてもう一度。
「世界の中で見ると、日本はかなり激しい性差がある国」だ。特に対照的なフランスと日本を取り出してみると、こんな感じ。

今回のフランス滞在で、僕はこの違いをまざまざと感じていた。

2、フランスでの家事

うちの両親は共働きなので、一応は父親も家事を手伝うことになっていたようなのだけれど、帰宅時間の都合もあって、炊事や洗濯など大方の家事は母親がこなしていた。それが僕の育った日本での日常。

一方、彼女が育ったフランス。今回の滞在で僕が見たのは、彼女の父ジャンマークや祖父ジャンが「当たり前のように家事をする」場面だった。食事の準備や洗い物や掃除や洗濯。ほとんどの家事について彼らはパートナーと共同作業し、ほぼ同じ割合で負担していた。

たとえば祖父ジャンの家での最初の昼食のあと。
僕が洗い物をしようとすると、「いいよ、ゆっくりしてて」と祖父ジャンがフランス語で制止した。それを祖母ミシュリーヌが英語に翻訳する。僕はフランス語が分からないしジャンは英語が分からないから、よくミシュリーヌが中継翻訳してくれていたのだ。ただしミシュリーヌの英語はけっこう訛った発音で、そのうえ僕の英語力は中学生レベルなので、曖昧な理解しか出来ないことが多かった。それでも分かったフリをして「オーケー、メルシー」と言う。何か問題があれば、後でマリーヌが教えてくれるハズだから、それでオーケーなのだ。

「オーケー、メルシー」

とっても簡単。そうして僕はソファーに行き、テレビを見ているマリーヌにもたれかかって猫みたいに丸くなって、何もしない時間を過ごす。全ニートが待望する、仕事も家事もしない自堕落な時間。ほげー。

そのあいだにジャンとミシュリーヌは、キッチンであれこれと口喧嘩しながら洗い物や食事の後片付けをしていく。これでも2人はフランスのテレビ局の重役だったらしい。マリーヌの話によると、ジャンは社長だったこともあるのだとか。本当かよ!? テレビ局の社長って、それなりのVIPなのではないだろうか。すげー。

しかし、そんなジャンも齢80を超え、孫娘と共にやってきた日本人ニートの食事の後片付けをしながら妻との口喧嘩をしているのである。世界は複雑だ。

食事の準備も、後片付けも、大抵のことは口喧嘩しながら共同で進める老夫婦。ちなみに彼らのはジョークや痴話喧嘩ではない。マジ喧嘩だ。孫であるマリーヌもピエールも「あの喧嘩は面倒だけど、いつものことだし無視してる」と呆れる中、ジャンとミシュリーヌはもうすぐ結婚50周年を迎える。なるほど、世界はとても複雑だ。おめでとう。

3、彼女の祖父ジャン

ちなみにジャンは、僕がフランス語を理解しないと分かりながらもジェスチャー付きのフランス語で話しかけてくるおじいさんで、それが少し面白かった。
「アトン、アトン、アトン、アトン」
僕はよくジャンからそう言われた。
このフランス語は、「アトン= Attends(仏)=Wait(英)=待って(日)」という意味らしい。
なるほど。

「アトン、アトン、アトン」
「オーケー、メルシー」

「アトン、アトン、アトン」
「オーケー、メルシー」

「アトン、アトン、アトン」
「パードン、ジュセパ!」

僕はフランス語を勉強するつもりがない。分からない感覚を楽しむことに決めているからだ。教えてもらった単語は覚えるけれど、合計で5個くらいしか覚えていない。
「パードン:ごめんね」
「ジュセパ:知らない」
「ボンジュー:こんちは」
「メルシー:ありがとう」
「セボン:いいね」

魔法のことばで、たのしい仲間が、ぽぽぽぽーん。^^/



つづき。
フランス滞在記⑪金婚式 →50年つづく結婚生活の秘訣

これまで。
フランス滞在記①出発前 →旅のミッション・若年失業率
フランス滞在記②飛行機 →日本のコミュニケーションの前提
フランス滞在記③電車  →日本の治安は素晴らしい・殺人発生率 
フランス滞在記④スーパー→日本の労働、やっぱり変!?・労働時間
フランス滞在記⑤車内  →彼女の母に言われたコトバ
フランス滞在記⑥塔   →エッフェル塔が超えぐれてた日
フランス滞在記⑦都心  →日本のイメージ・世界の好感度ランク
フランス滞在記⑧布団  →フランスの嫁姑戦争
フランス滞在記⑨食卓  →食事ってどれくらい時間かける?・食事時間


なお、今回のグラフは社会学者の舞田敏彦さんのエントリを参考に作成しました。より詳しい比較もあるので、興味のある方はこちらのリンク先をご覧ください。
参考:データえっせい: 仕事・家事時間の国際比較

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