フランス女性と同棲中

ナンパしたフランス人と同棲する高卒ニートの整理と極論

コトバは全てポジチブなんだ/はてブにはネガコメなんてありません。


こういう記事が広まっているようです。

ツィッターとは大違い。はてブではなぜネガコメが多いのか

タイトルだけ見て、
コウモリは思いました。

「なんて酷いんだろう」


コウモリは、「コトバは全て、ポジチブなんだ」と思っています。どんなメディアに放たれた、どんなコトバであれ、コトバは本来ポジチブである。それがコウモリの考えです。


だから、たとえトゥイッターだろうが、はてなブックマークだろうが、「ネガコメ(=ネガチブなコメント)が多い」などと言っているヒトの気がしれないのです。

そう思って500以上ものブックマークコメントを見てみたら、やっぱりでした。記事を読まなくても分かります。コトバを「ネガチブ」と安易に決め付け、なんの統計的信憑性もないままに「都合良く理由を捻りだした」記事であることは明白でした。


そしてコウモリは思いました。
『このままでは、あまりにもコトバが可哀想だ』


目次
1、コトバは誰のもの?
2、受け止め方次第!
3、コトバには二つの側面がある!
4、余談:なぜネガコメが多いのか5つの理由まとめ
本文3700字。

1、コトバは誰のもの?

コトバは、いったい誰のものでしょう?

おそらく件の記事を書かれた方は、ご自身のブログに書かれたコメントは「自分のためのコトバ」だと考えておられる傲慢な方なのでしょう。そうして、ご自身の記事の誤りや、そこに欠けた視点を補うようなコメントを、「ネガチブ」だと受け止めておられるのではないでしょうか。

けれども、コウモリは思います。
『コトバは、万人のものである』と。

コトバは万人のものである

例えば、ある記事に対して「読みにくかった」「間違っている」とトゥイートする人がいるとします。

そのトゥイートされたコトバは、記事を書いたヒトに向けたコトバでしょうか? 記事を書いたヒトだけのものでしょうか?

その「読みにくかった」というコトバが、「一見して」ネガチブに見えたとしても、それが「本当に」ネガチブだと、自分1人で決めつけてよいものなのでしょうか?


それは違う、とコウモリは思っています。


①たとえば記事を読み終わったヒトが、自分の素直な感想をトゥイートする。そのことによって、感想をトゥイートしたヒトの気持ちがスッキリするなら、ポジチブな効果を持つと思うからです。つまり、その「読みにくかった」「間違っている」というコトバは、トゥイートしたヒトにとってはポジチブだと思うのです。

②さらに、そのトゥイートを見て「たしかに読みにくかったな」「たしかに違う部分もありそうだ」と共感するヒトがいるかもしれない。その共感という感情は、ポジチブなものではないでしょうか。

③また、記事を書いたヒト自身だって、「読みにくかったのか。よし、次は改善しよう」「たしかに、間違っていたかもしれない」という気持ちになれば、そのコトバはポジチブな働きをしたと言えるのではないでしょうか。

④最後に、コトバで作られる文化全体を見わたしみても。いろんなヒトがいて、いろんなコトバを放ち、それらの渦が新しい文化を形作っていく、その現象自体がポジチブなハズです。正→反→合という弁証法によって歴史は展開するのだ、と言ってもかまいません。コウモリは、個別のポジとネガが入り乱れるその多様性をこそ愛しています。それこそがポジチブ。

2、受け止め方次第

つまり、コトバをネガチブと思うかポジチブと思うかは、あくまでそれぞれの受け止め方の問題だと思うのです。

トゥィッター上でもこんな意見がありました。

@d_doridori さん
あえて騙されるという楽しみ方を知らんのかなと。

この意見に、コウモリはすっごく共感します! 

記事を読むひとも、コメントを読むひとも。
一見してネガチブに見えるコトバを「楽しむ」態度ってすっごく大事! 

あえて騙される、あえて乗っかる。そういう、コトバに対する「大人の楽しみ方」ができれば、全てのコトバがポジチブに見えてくるのではないでしょうか。


その中でも特に、「はてブ」というサービスではネガコメなんて存在しないんじゃないか!?ってコウモリは思います。コウモリが書く記事に対しては、的確なツッコミをしてくれるヒトがすごく多いので、そのツッコミを真摯に受け止めることは大事だし、ときに大喜利の出題者と回答者としての読み合いや裏切り合いがあり、その中でコトバを楽しく解釈できると思うからです。

みんな、はてブでどんどんツッコミ入れてもらえば良い!

コウモリには件の記事を書かれた方の意図が分かり切っているので読む気すら起こりませんが、この記事を読んでらっしゃる皆さまが細部や注釈まで確認できるよう、再掲しておきます。
ツィッターとは大違い。はてブではなぜネガコメが多いのか

コトバの使い分け

けれども、少し疑問に思われる方もいるかもしれません。

「読みにくい」「間違っている」というコトバ自体は、やっぱりネガチブなものなんじゃないの?と。

ここで一度、整理してみましょう。これまでは、「一見して」ネガチブに見えるけれど「本当は」ポジチブなこともある、といった説明で区別してきましたが、コトバには本来、二つの側面があるのです。

どういうことか。

3、コトバには二つの側面がある!

例えば駄々をこねる子供に、親が「もう、好きにしなさい!」と言ったとします。

このコトバは「一見すると」、子供に自由を与えるコトバです。でも、このコトバが「本当に意味するところ」は、言うことを聞かせる命令(さもなくば関心を放棄するぞ)であることが多い。多くの場合、子供自身もそれを理解します。


この例を引き合いに、コトバの二つの側面を「区別しようぜ!」と言い出したおじさんがいます。

言語行為論や語用論の始祖であるJ・L・オースティンです。


今から約60年前、彼はこの二つに「コンスタティブとパフォーマティブ」という名前を付けて区別しました。日本語では、「事実確認的と行為遂行的」とも訳されるのですが、ややこしいので、ここではカタカナ語を採用します。
 →参考:Amazon.co.jp: 言語と行為: J.L.オースティン, 坂本 百大: 本

その区別を敷延して言います。


コンスタティブには、ネガチブなコトバが存在する。
「読みにくい」、あるいは、「アイツはつまらない」「料理が不味い」「アタマが悪い」「セックスが下手」など、さまざまなネガチブなコトバがあります。どれもコウモリが言われたことがあるものですね ><;


けれどもパフォーマティブには、それらのコトバが必ずしもネガチブに働くとは限らない。むしろ、ポジチブな作用を持つことだって多い。コウモリ自身、それらのコトバをネガチブだと受け取ったことはありません…とまで言うと嘘ですが、なるべくポジチブな解釈ができるように心がけています。コトバのパフォーマティブな意味は、発信者・受信者、それぞれの解釈次第だと思っているからです。


つまりコウモリにとってのコトバのイメージは、こういう感じです。*1

  コンスタティブな意味 × それぞれの文脈解釈 = パフォーマティブな意味
     テクスト        コンテクスト       メッセージ


大事なのは「パフォーマティブな意味」であり、そのための「文脈解釈」である、とコウモリは思うのです。

どんなコトバでも

きっと、どんなコトバでも、元々はポジチブな目的を持って生まれてきたのだと思います。たとえ、どんなに酷いコトバだったとしても。何かを傷つけ、何かを壊すことのあるコトバだったとしても、空にそびえる夢の城を崩落させるコトバだったとしても。


一見するとネガチブなそのコトバを発することでしか、やりようのない状況というのは存在する。それは、たしかに存在すると思います。だからこそ、その「酷い」意味を表すコトバも生まれた。


コトバを発するヒトにとって、そうでしかあり得ない状況があるのなら。コトバを受け取るヒトが、悪しく生まれたコトバを上手く介抱してやっても良いんじゃないでしょうか。どんな子だって、育て方次第だと思うのです。コトバの使い方次第、解釈次第。


そういうわけで、今回はこのコトバでお別れをします。
皆さんで、良いコトバのお祭りをお楽しみください。



バルス!


余談

もし仮に、件の記事が前提としたように、「はてブ」の方が「twitter」よりもネガティブなコトバが多いのだとして。件の記事では1つの理由しか挙げられていないようですので、想定されうる5つの理由を整理しておきましょう。はてブのコメントでご意見を挙げられた方のidの一部も付随して整理しておきます。

①コメント者の性質が違う

はてブには、頭良いと思われたい人やウォッチャーやゲスや面倒くさいオッサンが多く、ツィッターにはリア充が多い。また、はてブでは初期ユーザが作った批判文化を踏襲している。

②コメント者の範囲が広い

はてブは、ホッテントリから見に来る人が多く、コメント者が多様。そのためホテントリあるから来たのにつまらないという感想が出てきがち。(これはWhomシリーズ一回で説明した、コトバが届きすぎるパターンですね)   

③コメント者にとっての対象が違う

ツィッターはフォロワーが見ているから、ネガコメ言い辛い。はてブは筆者に批判を直接伝えられる。あと、ツィッターは未読者向け/はてブは既読者向け(前回記事の主張)。       

④コメント者にとっての論争リスクが違う

ツィッターは返信が容易でバトルになりやすいが、はてブはidコールやメタブが論争に向かない構造。しかもはてブは匿名が多い。つまり、はてブは安全な場所なので、文句が言いやすい。

⑤記事の筆者にとっての印象が違う

ツィッターでは直接リプ付けてツィートしないから筆者に見つかりにくい。しかも見つけやすいリンクツィートには文句を書かず、その後の独立したツィートで文句を言う場合も多いから、余計に筆者からは見つかりにくい。そのため、記事筆者にネガコメの印象が残りやすいのはハテブ。更に、はてブは連ツイできない100字縛りのためコトバが鋭くなり、筆者の印象に残りやすい面も。

それぞれの元となるご意見をくれた方々。ありがとうございます^^!

id:jamais_vuさん、id:fjskさん、id:tiisanaoppaiさん、id:camellowさん、id:kako817v002さん、id:kuniharumakiさん
id:blueboyさん、id:aoi_tomoyukiさん、id:ponako10さん
id:chuunenhさん、他、元記事と同趣旨の方は多数なため省略しました;        
id:b4takashiさん、id:mobius118_7さん、id:subacaさん、id:ikahonokahoさん、id:b4takashiさん、id:nikutetuさん、id:dfk3さん、id:guchiyanさん、id:jum12さん、id:mobius118_7さん
id:juverkさん、id:trashtoyさん、id:spacefrontierさん

なお、ツィッターもハテブもコメントの質は同じじゃね?というご意見もありました。
id:A-WINGさん、id:shota-mさん、id:zyusouさんなど。

ちなみに、コウモリがtwitter検索して見た記憶では、300件ほどあるリンクツィートのうち、twだけでのご意見にも「訂正・反論」系のコメントがあったように思います。ただ、「共感・納得」系のtwコメントの方が多かったように思います。まあ、記事内容による偏向もあるだろし、twだけのコメント自体がかなり希少だったので、詳しく覚えてないですが; 自分は処理能力が高いヒトではなく、ちょっと処理落ちしてしまったので、誰か引き継いでくれる方がいれば嬉しいです。

本当、きちんとした統計が欲しいところですね。ただ事実上、それは至難の業です。個人レベルで、偏りのないサンプリングを行うのはまず不可能。そこで、個々の印象や、それぞれのヒトがコメントする時にどんな考えを持っているかを知ることこそが重要だと考えます。

つまり、「件の記事のはてブのコメント欄こそがお宝!」と言えると思います。その生の意見の多様性や分布を直に見られる「はてブ」は、本当に素晴らしい!

以上。この余談まとめをご要望いただいた方々。

id:meltyloveさん 『それぞれの意見を取り纏めた感じが理想』
id:minetty99さん 『ブログ主の研究材料』
けっこう頑張って纏めてみたのですが、、、コメント数自体が多かったので、取りこぼしもあるかもしれません;;; 一応の参考にして頂ければ><;

このブログは「参加性」を重視していきたいので、面白いコメントを紹介したり使ったりしながら、記事を作っていきたいと考えています。今回はブコメが多すぎて個別に紹介する余裕がなかったのですが、グリーンスターやイエロースターの数で、付けて頂いたブコメには必ず「ポジティブな」評価をしていますので(笑)、参考にしてみて下さい。基本的には、面白コメント、もしくは斬新・重要な付加視点・訂正意見・反対意見に、スターを付けています。

紹介系のポジコメなどは、前回みたく大喜利の答えとして成立している場合以外にはスターを付けないのですが、いつもありがたく読ませて頂いています。せっかく共感してもらったり紹介してもらったりして頂いてるのに、いつもスター付けてなくてごめんなさい><; 

過去ブクマ見てもらえれば、コウモリがスターを付ける基準が分かるかも。大喜利が成立してるボケか、良いツッコミか。それらのコメントを大歓迎しています! (もちろん紹介系コメントも^^)

*1:このイメージ自体は、J・L・オースティンの区別や語法とは異なるものですが、今回はそれを置いておきます。

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