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フランス女性と同棲中

ナンパしたフランス人と同棲する高卒ニートの整理と極論

あなたのコトバは何色? ~Whomの3要素~

コミュニケーション ITとWEB

ツィッターでつぶやく人。
ブログでエントリあげる人。
はてブで記事にコメントする人。

インターネット上で
『コトバを届けること』
を考える人に向けて。

1、Whomの3要素

みなさんは、誰のためにコトバを書いていますか?

前回は、それを大きく3つに分けて話を進めていました。

昔の日記のように、「じぶん」のために書くのか、
昔の手紙のように、特定の「あのひと」のために書くのか、
新聞投稿のように、不特定の「だれかさん」のために書くのか。

昔なら、それらはかなりハッキリと区別されていた。けれど、いま僕らがインターネット上にコトバを書くときは、それらが入り混じった状態になってきている。

前回はもう少し詳しく分類した話まで触れましたが、今回の記事に関係がないので省きます。興味のある方は、前回の記事『そのコトバ、誰のために書いてますか?』をご確認ください。

それで今回は、この「入り混じった3つの要素」を別の図にして考えてみることにします。こんな感じです。

こうしてみることで、いろいろ見えやすくなるものがあると思うからです。

今回の目次
1、Whomの3要素
2、色んなコトバの色
3、インターネット上のコトバ
4、自分と他人で見え方が違う
5、だれに向けたコトバか明示する
6、コトバの強度

※本文は約5000字あります。長文がお嫌いな方は、そっ閉じを推奨します。

2、色んなコトバの色

たとえばインターネット上に書いた日記は、「じぶん」のために書くという面も当然あるのだけれど、他の「だれか」が見てくれて、共感してくれたら嬉しいな、と思う部分もありますよね?

これを、比率で表してみたいと思うのです。

たとえばコウモリの記事を例にしてみます。
コウモリが本格的にブログを始めて3ヶ月、いくつかの記事を書いてきました。

①:いつかの「じぶん」に向けて書いた記事もあるし、
②:特定の「あのひと」に向けて書いた記事もあるし、
③:不特定の「だれかさん」に向けて書いた記事もある。

でも、どの記事も、それぞれの要素が100%というわけではなくて、インターネット上に書くからには、「それぞれがミックスされた状態で」書いている。
その具体例を図で表現するとこういう感じです。

これらの記事を説明すると、「じぶん:あのひと:だれかさん」の比率で、
記事①。「6:3:1」同じだと感じたとき、実際は負けている
記事②。「3:6:1」フランス人と同棲はじめた
記事③。「2:1:7」セックスの上手い国ランキング、日本は世界5位!?
くらいの感じでしょうか。あくまで、イメージですけどね。*1

こんな感じで、ひとつの記事の中にもいろんな要素が入り混じっている。そして、ひとつのブログの中でも、「だれのために」書いたコトバかが、記事ごとにそれぞれ違う。こうやってあらためて意識してみると面白いなーって思います。

みなさんの書いているコトバは、どうですか? 何色のコトバが多いのでしょう? 

3、インターネット上のコトバ

インターネット上にコトバを書く以上は、どんな場合でも必ず、「比率1」くらいは全ての要素が混じっているんじゃないのか。コウモリはそう思っています。

紙に書く日記や手紙と違って、「全体の1/10」くらいは、それぞれの要素が混じってくるのではないか。つまり、この三角形の角や辺の上にあるコトバを発することなどできないのではないか。あるいは逆に言えば、インターネット上は、「いろんなヒトが読む可能性のある場所」なのだから、それくらいは意識するべきではないのか、と思います。

でも、こうやって自分のコトバの色を意識してみるということには、少し難しい側面もあります。

4、自分と他人で見え方が違う

前回の記事を受けて、こういうツィートをしてくれた方がいました。


本当にそうだなーって思います。インターネット上のコトバは、誰に向けた何色のコトバなのか、わかりづらい。

例えば、「もう、バカー!」とツィートしたとします。自分では「自戒のつもり、自分に向けた赤色付近」のつもりで。でも、そのコトバを見て「青色付近のコトバ」だと勘違いするヒトが出てくるかもしれない。「このコトバは俺に向けて書かれているのか?何か悪いことしたっけ?」と。

もちろん、「もう、バカー!」というツィートの前後を読めば、「また味噌汁こぼしちゃった><;」「もう、バカー!」という文脈が見えることもあります。でも、前後の文脈を読むのは「コストがかかる」ため、それをしないヒトがすごく多い。あるいは、できないコトがすごく多い。

インターネット上での「誤解」の1/3くらいが、こういう「コトバの誤配。宛先違いの色違い」に原因があるのではないか。コウモリはそう思っています。

あるいは、何もインターネットに限らないですよね。自分と相手で、コトバの見え方が違うこと。

これは、コミュニケーションにおける基本条件のようなものだと思います。いつもいつも、自分と相手の思いは、すれ違う可能性がある。コトバは誤配可能性にあふれている。*2

だからこそ、事後対応として「誤解が起きることに寛容になり、誤解の訂正に努めること」、事前対応として「誤解を減らす努力をすること」が必要だとコウモリは考えます。

では、どうやって誤解を減らすのか。その事前対応について、少しだけ紹介してみます。

5、だれに向けたコトバか明示する

誤解を減らすために、「だれのためのコトバ」なのかを明らかにする。宛名書きをする。これは、インターネット上でコトバを発する上で、かなり重要な知恵だとコウモリは考えます。

じぶん向けだと明言

たとえば、自分のために書いたのであれば、「自分用メモ」「備忘録」などのコトバを付ける。コウモリのブログでも、ときどきそういうタイトルやリード文を付けています。先ほど例に挙げた記事①も、たしかそうしているハズです。

あるいは、炎上を避けたい・無駄にアクセスを増やしたくないヒトも、タイトルやリード文に、この文句を使ってみれば良いかもしれません。少なくとも、「お前らに言っておくけど、結婚なんてするもんじゃない」「自分用メモ:結婚なんてするもんじゃない」では、その記事に対して文句を言うヒトの数は大きく変わるのではないでしょうか。

ちなみにこの書き方には、注意点があります。「自分用メモ」「備忘録」としてこっそり書かれた文章を好んで読む人もいる、という点です。そういう気質のヒトをウォッチャーと呼ぶのだと思うのですが、上記の2タイトルのうち後者を読みたいと思われた方は、ウォッチャー気質があるのかもしれません。

そういうわけで、自分用メモ・備忘録と言う前フリは、ウォッチャーを召喚する呪文として機能する可能性もある。実際にこの呪文でコウモリが召喚してしまったのは、id:otsuneさんとid:hagexさんでした。たとえ自分向けであれ、ネット上にコトバを書くということは、ウォッチされる可能性に敏感でなければならない。そして、ウォッチしてくれるヒトに対して敬意を払わなければならない。コウモリは、ウォッチャーとはネット上におけるメンターでもあると思っているからです。*3

あのひと向けだと明言

特定のあのひとのために書いたコトバであれば、Twitterのリプライや、はてなサービスのidコールを使ってみる。

この場合の注意点は、「分からないヒトからも見えてしまう」ことです。特定の人同士で楽しそうにコトバのやりとりをしているのを見ると、知らないヒトにしてみれば「身内ノリはやめてほしいなー」と思われるかもしれません。インターネット上で、特定のあのひとだけに向けたコトバを発する塩梅はとても難しいと思うので、コウモリにはまだよく分からないのですが、ひとまずツィッターであれば「DM」を活用する。あるいは、他のフォロワーがあまり見ない「時間」を利用する。ブログであれば「余談」を活用する。そういった方法を使い分けていくのが無難ではないかと思います。

または、非公開ツィッター(カギ付きアカウント)にする、非公開フェイスブックを使う、LINEグループを使うことも良いかもしれません。こうしたクローズドなSNSは、「あのひと比率が高いコトバを使う」ことに向いています。

または、両者の中間として、googleなどの検索ステルス・はてブコメントの非表示を搭載したブログを作ってみるのも良いかもしれません。

自分のコトバの色を、その場に合わせて使い分ける。あるいは自分のコトバの色に合わせて、場を使い分けていく。ひとくちにインターネット上と言っても、様々な場所が作られてきています。その違いを意識してみることが大事なのではないでしょうか。

だれかさんに向けて

これは前回も言ったので簡単にだけ紹介します。不特定のだれかさんと言っても、いろんなヒトがいる。だから、コトバの宛名として、ある程度の範囲を示す。

この記事であれば、「インターネット上で『コトバを届けること』を考える人に向けて」と書きました。考えるヒトに向けているので、ある程度まで突っ込んだ話をしても大丈夫だと思って、長文を投入しています。
あるいは、「約5000字あります。長文がお嫌いな方は、そっ閉じを推奨します」とも書きました。

こうした宛名書きで、対象読者には「読みたくなる」気持ちになってもらい、非対象読者には「読みたくない」気持ちになって無駄な衝突を避けてもらう。そうすることで、読者全体にとってのUXを向上させ、結果として自分のコトバの信頼度が向上すると考えるからです。
→参考:「そっ閉じメソッド」で平和なBlog生活を - 斗比主閲子の姑日記

6、コトバの強度

さいごに、少し不思議な例も考えてみます。

100%自分のために、自分だけのために、お腹の中から湧き上ってくる何かの思いをぶつけたくて、コトバを書きつける。インターネット上にぶちまけたそのコトバは、完全に赤色だったハズです。なのに、そのコトバが、他の人間にとっても価値を持ち、輝いてくることってあるのではないか。コウモリはそう考えます。

例えば、優れたクリエイターは、小説家でも漫画家でもゲームデザイナーでも絵描きでも何でも、100%自分のため、あるいは100%特定の誰かのために作品を作ることがあるだろうと思います。それなのに、多くの「不特定のだれか」の心にまで、響くことがある。いや、むしろ、その方が…? (なぜか今、『エリーゼのために』という題名が浮かびました;)

ヒトによって違う、伝えるポイントの絶対量

コウモリはクリエイターではないので、詳しいことは分かりません。けれども、世の中には凄いヒトがいるのだと思っています。「じぶん:あのひと:だれかさん」の比率が、常人では合わせて10しかポイントを持っていないのに、合わせて25ポイントくらい持っている化け物みたいなヒトがいる。ズルいとは思うけれど、そこに差があるのは確かだと思います。「届ける力」の上限は、全員に一律10ポイントと平等に割り振られているわけではない。

だからこそ、届けたい相手にしっかりコトバが届くように、自分の持つポイントを上手に割り振っていくしかない。

あるいは、自分の持ちポイントが多い、自分に合った表現形態を選択して、磨いていくしかない。

それがコトバなのか、図なのか、絵なのか、音なのか。どういう表現形態が多くのポイントを持っているのかはヒトによって違うと思うし、分からないけれど。。。

コトバを届けてください

あるいは、全てのヒトの全てのコトバ(表現)には、何かのきっかけで、パチパチと光り輝く瞬間があるのかもしれない。そういう一縷の望みを託して、ヒトは電子の海にコトバ(表現)を放り投げているのかもしれない。。。光れ!届け!と。

ときおりパチパチと音を鳴らして光っては、静かに海の底へと消えていく、そういう花火のようなコトバたちが、コウモリはすごく好きです。

あなたのコトバは、何色ですか? 
あるいは、何色に見られていますか?

いま。この2014年に、奇跡的に同じ時間を過ごしているヒトがぶちまける花火を見るのが、コウモリは何よりも好きです。今この瞬間の、生きたコトバを。その弾ける光を、コウモリが暮らす暗い洞窟の中まで、届けてほしい。

皆さんのリアルなご意見、お待ちしております。

なお次回は、「どうやってコトバの光を強くしていくか」について、考えてみようと思います。

1回、そのコトバ、誰のために書いてますか?  ←前回
2回、あなたのコトバは何色?  ~Whomの3要素~ ←今回
3回、多くの人に伝えたいなら  ~心と意伝子と~ 
4回、炎上回避の方法、まとめ  ~平和の4項目~ 
5回、炎上の意外なメリットとは ~娯楽とパンツ~ 
6回、ネガティブな言葉への対応 ~自責と他責と~ 

今回のエントリは、次の記事を読んで思ったことをまとめたものです。

id:topisyuさんの「そっ閉じメソッド」で平和なBlog生活を - 斗比主閲子の姑日記
こんな感じの内容:
→タイトルやリード文で誰のためかを明示して、ブログライフを楽しもう

ご意見・ご要望・ご質問、お待ちしております。

このシリーズは、ブログ・ツィッター・ブックマーク等でコウモリに寄せられたご意見のうち、含むところが大きいものへの正式アンサーを兼ねています。
特に、考えるきっかけとなる面白いコメントをくれた方を紹介します。(コメント自体は、雰囲気の再現です。)

id:deztecjpさんのコメント『はてなでは、自意識過剰なタイトル付けは注意した方が良いよ^^』
→誰に向けて書くのか。はてなのサービスを利用してコトバを届けたいなら、「はてなのサービスを使っているヒトたち」を知るのが大事!
id:deztecjpさんは、はてなブックマークが1281個も付いた記事を書いているから、ブログ初心者は参考にしてみると良いかも!
無理せず節約するコツ

id:aukusoeさんに頂いた「あるアドバイス」をもとに、当エントリの構成を考えています。
2014-02-13 - 三流物書きを目指すたつきに薔薇を
→当エントリの、「どの部分」が助言の影響を受けているのか分かった方は、天才! 答えが分かった方は、教えてね!

※リンクツィート・ツィッターリプライ・ブコメには目を通しているので、いろんなご意見をお待ちしております^^/

*1:記事①は、自分のための「備忘録」という意味が強い。けれど、特定の何人かにひっそりと「感謝」を伝えたいという意味もある。そして、もし関係のないだれかが読んでも、不快にはならないようにしたい。それが(6:3:1)という意味です。
記事②は、同棲している彼女とケンカしたときに、仲直りのために書いた記事です。ほぼ、彼女という特定の相手のために書いた。次に、大切にしないといけない思い出として、自分のためにも書いている。さいご、関係のないだれかが読んでも、不快にはならないように、クスっと笑ってもらえるようにしたい。それが(3:6:1)という意味です。
記事③は、世間でのセックスのイメージに腹が立つ部分があって、「ちょっと違うんじゃないですか?」という異議申し立てとして書きました。だから不特定多数の人に向けているし、そのため検索にも引っかかりやすいようなタイトルwordにしているし、実際にこのブログでの自然検索流入が一番多い記事です。でも、もちろん自分の気持ちを発散するために書いた部分がある。そして、記事の中でリンクを貼ったid:okadaicさんへの尊敬を表す意味もある。彼女に読んでもらえる可能性なんてほとんどないとは思うんですが、ゼロじゃない。それが(2:1:7)という意味です。

*2:東浩紀さんの『存在論的、郵便的』を参照

*3:あたしもウォッチされたいーという奇特なヒトのために付け加えます。召喚するからには、きちんと自分の血肉を差し出さなければいけない、とコウモリは考えます。取り繕った姿ではなく、煩悩や失敗を抱える生身の自分を差し出さなければ、ウォッチャーに対して失礼だと思うからです。ヒトには見られたくないものも含めて、本気のコトバを書くことでしか、召喚呪文は成功しない。
以下、otsuneさんのインタビューを紹介しておきます。
『Q。ネットウォッチャーとして名高いotsuneさんですが、ウォッチしてとりあげるときのオレ基準のようなものってありますか?』 『A。「人間の本気」が出ているかどうか。内容が細かすぎて伝わらない第三者に害にならないものであればさらに最高』
もしも一流のウォッチャーに見てもらいたいなら、人間としての本気(=血肉)を見せなければいけない、というのがお分かり頂けるかと思います。

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