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フランス女性と同棲中

ナンパしたフランス人と同棲する高卒ニートの整理と極論

なぜ学生もコミュニケーション能力を重視するのか ~①会社~

 前回まで、なぜ企業の採用選考においてコミュニケーション能力が重要とされるかの理由を考えてきた。→企業はコミュ力を重視する

学生もコミュニケーション能力を重視する

 しかし、コミュニケーション能力が重要だという考えは、企業側に限られたものではない。
学生側も、「コミュニケーション能力が重要だ」と考えているようだ。これは、コミュニケーション能力という言葉が「コミュ力」と略して使われるようになったことからもうかがえる。
(これ以後の記事でも、コミュ力として表記する)

 そこで、ここからは、なぜ学生もコミュ力が重要だと考えているか、その背景について確認しておく。まずその理由をひとことで言えば、格差につながるからだ。
 では、どのような格差か。それを所属・形成する集団(つながり)という観点で見れば、大きく次の3点に分けられるだろう。

①会社:就職ができない格差
 → 正社員 >> 非正規・失業者・ニート 
②友人:友人ができない格差
  → リア充 >> 非リア・ぼっち
③恋愛:恋人ができない格差
     → モテ  >> 非モテ喪男(女)・非リア

上記の俗語の詳細は、記事末※1。


①会社

 本章前半で示したように、企業は学生の採用にあたってコミュ力を重視している。そのため多くの学生も、企業に就職するためにコミュ力を重視せざるを得ない。
なぜなら、現在の日本では会社などからの賃金・給料で金銭収入を得る「雇用者」が約9割で、企業に勤めず「自営業」や「家業の手伝い」として金銭収入を得る道が少ないからだ。

 このため、企業に正規採用されなかった場合には「非正規雇用・失業者・ニート」となる可能性が高く、企業(会社)に採用されるか採用されないかで、学生の将来に経済的な格差が生まれる。
この経済的な格差とは、採用されて正社員となった場合と、採用されずに非正規雇用や失業者・ニートとなった場合とで、「年収・雇用期間・保険・年金」などの様々な面で生まれる格差を総合したものだ。
 そして、企業に正規採用されない「非正規雇用・失業者・ニート」の数は増え続けている。


上図、非正規雇用率は、この20年でほぼ一貫して上昇しつづけていることがわかる。(出典:社会実情データ図録)


また上図、失業者も1980年の2%から2010年の5%までほぼ一貫して上昇を続けている。
また、ニートは国勢調査の15~34歳の労働力状態における「その他」と「不詳」に含まれていると考えられるが、正確な実態は分かっていない。仮に、両者を合算したものをニートだと広くとらえることにすれば、上図のように1980年の1%から2010年の8%まで一貫して上昇を続けているといえそうだ。
 しかし、全体の推移をみると就業率・通学率ともに横ばいであり、かつて「家事手伝い」と呼ばれていた人数が、女性の社会進出によって構成男女比と呼び名を替えて「失業者・ニート」になっただけなのかもしれない。
そうしてみると、「家事」「失業者」「その他」「不詳」を合算した割合は、ほぼ一貫して2割程度であり、アリの集団と同じだなあと感慨に耽ることもできるだろう。(働きアリの集団には、働かない働きアリがいつも2割存在している)。
 すると、「就業者」の中で増大を続けている「非正規雇用率」こそもっとも注視すべき格差だと言えるのかもしれない。
 しかしそうは言っても、失業者とニートの増大が問題ないというわけではない。家事手伝いから失業者・ニートへと名札を替えた人数が受ける精神的なストレスは、「早く結婚しなさい」から「働かざる者食うべからず」になったと予想され、これが就活自殺・リストラ自殺の原因だと思われるからだ。※2
このストレスは、仕事をすることで得られる充実感や達成感との対比でとらえられるだろう。※3
また、仕事を通したつながりは正社員と非正規雇用のあいだにも格差がある。※4

つづき②友人③恋人
※1
非正規:非正規雇用として働く者。パート・アルバイト・契約社員・派遣社員。
失業者:職を探しているが、就業できない者。
ニート:職を探していない、若年無業者
    元来は教育・労働・職業訓練のどれにも参加しない状態を指した。
ぼっち:友人のいない者。いつも1人ぼっちでいる状態からそう呼ぶ。学生言葉。
リア充:リアル世界(非ネット世界)で充実した精神生活を送っている者。
非リア:リアル世界(非ネット世界)で充実した精神生活を送っていない者。
非モテ:異性からモテないと主観的に思っている者で、
    モテたいという承認欲求を抱えた者。
喪男女:異性からモテないと客観的に明らかな者で、
    モテたいという欲求を失った(捨てた/捨てさせられた)者。


※2 若年者の就活自殺60名→153名(2007年→2010年:警察庁自殺の概要資料)

※3 反面で仕事にもストレスはあり、会社に隷属する様を社蓄と呼ぶこともある

※4
   2007年 内閣府「国民生活選好度調査」        正社員 非正規
職場の人と仕事以外でも付き合いたいのに付き合えない若年者 21.3% 32.6%
職場の人と一緒に昼食をとることがほとんどない       29.5% 36.4%
職場の人との飲み会や食事会にほとんど行かない       45.2% 61.8%
社外の人との交流や勉強会に参加していない         58.2% 81.2%

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