フランス女性と同棲中

ナンパしたフランス人と同棲する高卒ニートの整理と極論

なぜ炎上を用いた「釣り」は生まれるのか

概要

0、釣りとは

1、釣りの収益 ①金銭 ②承認 ③その他

2、釣りの費用 ①他のエンタメと比較 ②他の知的意見と比較

3、釣りの損失 ①精神支出 ②信頼喪失

 ( 約6300字 約6分20秒 )

  参考   → なぜ炎上は起こるのか 前半 - コウモリが見た人間社会の簡単図解 

    → なぜ炎上は起こるのか 後半 - コウモリが見た人間社会の簡単図解

 

 

0、釣りとは

今から話す釣りって、海や川で棒や糸を使ってお魚などを採るやつじゃない方ね。いちおう、簡単に定義しておく。

「あえて嘘・罪・悪口・馬鹿を含む発言をして、読み聞く人間を腹立たせもしくは駆り立て、説明・非難・罵倒・訂正の声をあげさせること」

って感じかな。コウモリはそう捉えている。そんで、

「嘘・罪・悪口・馬鹿を含む発言をして、多数の人間から非難を浴びせられること」

を炎上と呼ぶことにしたので(前々回かなんかで)、ここでは「炎上の中には、発信者に意図がない自然発生的なものと、発信者の意図により釣りと、2つの炎上タイプがある」ということにして進めてます。便宜上の定義なので異論はあるだろうけれど、反論は受け付けないのでよろしくどうぞ。 

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 1、釣りの収益

この観点は、すでに知ってるし分かってるし、て人が多いと思うので、ちゃちゃっとまとめます。他の人が言ってるのを見たことないし、コウモリが言っとくしかないかっ、て感じたメインは費用面だから。

 利益①金銭

 釣りエサに食いつく非難したがり人間を集めることで、PVが伸びる。そしてPVは金銭に変わりうる。額は少ないけど。いや、多いのか? それは個々人の金銭感覚によって違うので、知らん。高卒ニートのコウモリには、まともな金銭感覚があると思えないので分からない。ただ、釣りで喰らうネガティブコメントと比較したときに、必ずしも「金銭の利益>ネガコメによる精神損失」とは言えないくらい、微妙な額らしいと聞いた。( →これ見た  id:the-world-is-yours   http://bit.ly/1bSSSh0 )

 なので、この金銭利益はあまり重要ではなさそうだ。おそらく次が利益の本丸。

 利益②承認

  釣りエサに食いつく人間をかき集めることで、PVが集まる。そしてPVが更なる注目を集めるスパイラルがある。人間集団において注目を集めるってのは、個々人の限られた脳内資源(認知能力)をかき集めて占拠するってこと。だから、ポジティブな意味で「肯定される」だけじゃなく、ネガティブなコメントなどで「非難される」場合も、大きな括りで言えば『承認』って言っちゃっていいと思う。そういうわけで、炎上も『承認』の一形態だとコウモリは感じている。

 以前に作った認知マトリクスで言えば、(参考:「好きの反対は嫌いじゃなくて、無関心」ってどういう意味? - コウモリの色眼鏡

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人間の認知システムは、まず①重要性があって関心を向けるべき対象かどうかを決め、次に②対象の良悪・好悪・高低などの価値を判断する。言わば、①探索→②判断、の順序で価値判断を行っている。

 だから、②で「嫌い・悪い・バカ」と罵られた場合であっても、①での「注目を集める・重要性がある」という判断を得ている点では、「認知資源の振り分けの獲得に勝利している=承認されている」と言えるのだ。

 その言い方回りくどくてわからんと思う方は、「肯定されなくてもいい、批判でもいいの。無視さえされなければ」って心情を想定してほしい。とりあえずコウモリはそういう意味で、上図の「①軸>②軸」が人間の認知システムだと捉えている。

 もしそれでも理解しづらいという人は、炎上を起こした当事者が宇宙人だったら、と考えてみればいい。冷蔵庫に入って写真を撮った学生が、実は宇宙人だった。そういう場合、その宇宙人学生に対して、ひとびとは非難の声を向けるだろうか? おそらくNOだろう。炎上案件で非難の声をあげるひとたちは、「同じ社会を構成する仲間」として重要性を感じている対象だからこそ、炎上対象に非難の声を向けるのだ。そういう意味で、つまり「同じ社会を構成する仲間として重要性を認めている」って意味で『承認』しているのだ。…ふー、めんどくせ。承認についてご存知の方にとってはつまんない説明をしてしまったかな;まあいいや。メインはこの後だから。

 利益③その他(好奇心など)

 肯定でも否定でもいいから、とにかく誰かからの反応を得たい、ってのは『承認』欲求に入るよね、て話を今したんですが。

 「反応を得たい」ってより、「反応を見たい」って場合もあると思います。この場合は、『承認』ってよりかは人間への『好奇心』と言った方が良いと思うので、そういうのも含めていろいろな利益があるでしょう。

 ( 両方が混じった典型としてこれ見た → id:topisyu  http://bit.ly/18y9OX5 )

 メンドイので、もうその他はいちいち説明しません。金と承認と好奇心が釣りの目的って感じでコウモリはとらえてます。そんで、話したかったのはこっから。

 

 2、釣りの費用

費用① 他のエンタメと比較

 さて、以前に、『受信側が炎上案件を見て「ムカつく」のは、ひとつのエンターテイメント。だからヒトは自分からすすんで「ムカつく」炎上ものを見にいくのだ』て話をしました。

 ここで、もう少し詳しく、釣り炎上と他のエンタメを比較してみましょう。(この話が今回いちばんしたかったこと)

 復習しておくと、コウモリが定義する「エンターテイメント」は、「絶対安全という確認がとれている上で、感情変動を起こすもの」だって話をしておりました。絶叫マシンやホラーで恐怖し、悲劇に悲痛し、炎上案件に憤怒する。これらは全部、ネガティブな感情変動ですが、人間はそれが大好きなわけです。わざわざ、ネガティブな感情にされると分かっていながら、ホラー映画を見て、絶叫マシンに乗り、泣ける映画やドラマを観て、そして炎上案件を物色するわけです。自分は絶対に安全だという前提の上であれば、ネガティブな感情変動は「感情を動かす遊び」としてエンターテイメントになるのです。(もちろん笑いなどのポジティブな感情変動もエンタメです)

 なおコウモリは、このエンタメ機能は「学習の一環としての遊び」だととらえています。幼いチーターの兄弟が、将来の狩りに備えた学習の一環として、互いに追いかけあい小突きあい、あるいは蝶や蛙をもてあそぶように。人間が持つさまざまな「感情」というアプリケーションを有効に働かせるために、人間は「学習のための遊びとして、仮の感情変動を快感と感じる機能を持っている」のだと捉えています。いわばそれぞれの感情アプリのアップデート(バージョンアップ)機能、それがエンタメ機能だと思っているのです。

 さて、ここで1つ確認しておいてほしいことがあります。これらがエンタメとして成立するためには、「安全な前提+感情変動」というだけではなく、もうひとつ必要な条件があるということです。「感情」というアプリケーションが人間に対して持つ機能を考えるならば、それは「なんらかの行動を起こさせること」だとコウモリは考えています。具体的に言った方が分かりやすいかと思うので、具体的に言います。

 ホラー系の「恐怖」という感情であれば、「叫ぶ」行動がそうです。キャー!!!と叫ぶこと、それが恐怖感情をエンタメとして受容する際の必要条件だと思うのです。叫んで、恐怖の感情を表出させること。あるいは「安全な場所へと移動する」までを含めてもかまいません。

 悲劇・感動系の「悲痛」という感情であれば、「泣く」行動がそうです。うぅううう。シクシク。悲しくて、涙が出ちゃう。悲痛の感情を表出させること。それがエンタメとして成立するための必要条件。(なお、泣くという行動が人間にもたらすカタルシス効果については、生理学的なレベルで近年明らかになってきているので、そちらを参照ください)

 そして炎上系の「憤怒・嫉妬」という感情であれば、「非難する・たたく・たたかれているのを見る」などの攻撃行動・準攻撃行動が必要条件です。

 そう考えてみると、なぜネット時代になって「炎上」という人間行動がクローズアップされてきたかが見えると思うのです。

 他のエンタメに比べて、「憤怒」という感情は「双方向的」な行動解決を必要とします。叫ぶ、泣く、笑う。そういった他のエンタメであれば、自己完結できるのですが、「怒る」という行動には必ず「怒りをぶつける対象」が必要です。

 そう。インターネットが双方向性のコミュニケーションのコストを大幅に引き下げたことによって、これまではエンタメとして成立しにくかった「憤怒」という感情が、エンタメ枠に入った。簡単に「非難の声」をぶつけることができるようになったから。それが「炎上」ではないか。

 もういちど言い換えて確認します。「安全な席で怒りの感情変動を起こし、そして安全な席からその怒りをぶつけ・発散する」。ここまで含めた一連が、双方向コミュニケーションのネット時代になって一般化した、「エンターテイメント」としての「炎上」です。

 では、新たな形のエンタメとして一般化した「怒り」という感情変動は、つまり「炎上」は、なくなることはないのでしょうか。それについての結論を出すのは、まだ早いとコウモリは考えています。おそらく、いろいろな紆余曲折を経て、もう少し送信側・受信側の双方にとって心地よい形で「怒り→発散」をさせる形式があるのではないかと考えるからです。コウモリは高卒ニートですが、この方向でアイデアらしきものがひとつあります。新しい形のSNSで、炎上に受信側が求めるエンタメ性を確保しつつ、送信側(非難される側)の苦痛を減らすアイデアです。未来は、まだまだ変わりうる・作りうる可能性があると思っているからです。(だからコウモリは、炎上はなくならない、それは人間の性だからとか安易なことを言うバカが大嫌いです。もういっかい繰り返します。時代の移り変わりをまっとうに見ず、そして次の時代を考えようとしないバカは、大嫌いです。)

 話がとんだ。。。

 そういうわけで、双方向性のネット時代になって新たにエンタメの仲間入りした「怒り→炎上」ですから、まだエンタメとしてはレベルが低いわけです。千年以上もの蓄積された歴史を持つ、他の「泣き・笑い・怖い」系のエンタメと比べた場合には、その積み重ねの差は大きなものがあります。例えば、この数百年でのエンタメとして日本で成立した落語を考えてみて下さい。泣きの人情噺・笑いの落とし噺・怖いの怪談噺。でも、怒りの噺は…? 人情噺や落とし噺などの中に入れ込む形で「怒り+発散」を使っている場合もありますが、一方的な情報伝達によるエンタメの中では、怒りという感情の解決は難しかったわけです。しかしいま、双方向なコミュニケーションのコストが引き下げられたことで、新たな「怒らせ噺」を作る人たちが登場した。それが「釣り師」なのだとコウモリは考えています。 

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 そして、他のエンタメと比べると歴史の積み重ねが浅い分、観客の目もショボイです。簡単に釣れるのだろうと想像します。泣かせる話などと比べると、制作コストが低くすみます。それも当然です、自己完結させるための涙や叫びや笑いに比べると、その感情表出までの道のりも短いからです。人間は、笑わせるより怒らせる方が簡単だと言えば分かりやすいかもしれません。

費用② 他の知的情報と比較

簡単に言います。人間を怒らせるものの制作コストは、他の知的情報を制作するコストと比べると低くて済みます。「既存の価値観で、ダメと判断がしやすいもの」と、「既存の価値観では、その良し悪しを判断しにくいもの」、どちらが制作コストが低いかを考えれば自明です。

 

3、釣りの損失

損失① 精神支出

釣りをすることで、ネガティブな非難のコメントを大量に受けます。事前に、ある程度は意図していたものであっても、精神的なダメージを受ける人間がいるようです。

  これ読んだ→ id:sclo-a  http://bit.ly/1d6jHe2

                                 id:paradisecircus69 http://bit.ly/1aR2Fy0

                                    id:watakochan  http://bit.ly/1bzaMne

この点については、個々の人間による需要態度の差が大きいと思うので、コウモリには何とも分かりません。また、それに対しての個人的矜持のような、すばらしいブログ論を書けるような人間ではありませんので、この件についてはスルーします。以下に、これも読みましたって方だけ挙げときます。(一連の炎上記事を書くにあたって参照したから)

  →この方々のを読んだ id:noabooon 、id:hagex 、id:fujipon 、 id:p_shirokuma 

損失② 信頼喪失・ブランド失墜

釣りをする場合には、あくまでエンタメと割り切っているメタな受信者は別として、そうとは思っていないベタな受信者も対象ユーザに含まれます。そのため、ベタな受信ユーザが「認知コストを使うに値すると判断した、けれども内容は非難したくなるような低レベルのものだった」と非難の声をあげた場合には、そのユーザは再度、その釣り師の元を訪れたいと思う可能性は低くなります、一般的には。ただし、自身がエンタメとして非難の声をあげているのだということに無自覚なほどピュアなユーザは、イケダハヤト氏のようなタイプに粘着しつづけるようですが、これは珍しい例だと思われます。

 通常、認知コストに見合った内容がなかった場合には、釣り師・ないしはサイト管理者の信頼やブランドが損なわれます。つまり、短期的には炎上技法を用いた釣りによって多数のアクセスとPVと金銭と承認を獲得できる可能性もありますが、長期的にはリピートユーザーが減っていくと思われるのです。

 なお、「エンタメ」としてどう受容されるかは、さまざまな基準があるようです。最近では、『虚構新聞』というサイトが、「笑い」を目指す風刺やパロディなのか、「怒り」を目指す炎上系釣りなのかで論争があったようです。どちらの成分も含まれていたりいなかったりと人によって受容態度や言ってることがバラバラなので、ここでは立ち入りません。分量が多くなり過ぎたしメンドイから。(上記に挙げたid 以外の方の記事では、これ読んだ→ id:kyoumoe  虚構新聞は死にました - 今日も得る物なし )

 そういうわけで、損失面に関しては人によって判断が真逆になって論争になるパターンが多いので、いつか機会があれば整理することにします。

 

今日のまとめの図解。

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