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フランス女性と同棲中

ナンパしたフランス人と同棲する高卒ニートの整理と極論

コミュニケーションは失敗するのが当たり前

コミュニケーション 文章

きちんと伝える・伝わるというのは、とても難しいものだと思っています。

コミュニケーションの本質

例えばコウモリは、次の動画が好きです。
コミュニケーションの本質はズレにあり、100%正確に伝わるということはないのだと一目で分かるからです。
「前の人がなぞった線を同じようになぞって」というだけのお題を500人にやらせてみると、こうなる。

www.youtube.com

話して伝える

僕自身の経験で言うと。
いくつかの塾や予備校で講師をしていたときに、全員の生徒に100%上手く伝わったことは一度もありませんでした。生徒からの評価アンケートや生徒の成績向上率などで講師として全国1位になったときでも、そうでした。
身振り手振りと文字と声、使えるものを全部使って総合的に伝えようとしても、全員に全部が伝わって全員が満点を取ることなど、ありえない。

どのくらい伝わるものなのか

コウモリがいつも「これが基本だ」と思い返すようにしている事実があります。

それは、大学入試センター試験国語の平均点が50~60%くらいでしかないということです。
データネット2015 平均点情報

*1著名な作者が書いた素敵な文章を、解答者が(ある者は人生を賭ける気持ちで)真剣に向き合って読んだとしても、半分くらいしか正確な読解がされないのです。

「伝わる」というのは、そもそもそういうものだ、とコウモリは思っています。
50%でも伝われば充分。

伝わらないという基本設定

それでね。

大した文章力もない一般人である僕らが書いた無料の文章を、読者は暇つぶしの気持ちで読む。

そういうインターネットの世界において、いったいどれほどのことが正確に伝わるのだろうか。ときどき、そう考えてみるのです。

コウモリがブログを始めて約1年半が経ちましたが、やはり、「伝わらない」ことをデフォルトとして考えるべきだと思っています。
20%でも伝われば充分。

だからこそ、ときどき「伝わったかな」と思えるときには嬉しいものです。
あるいは、「このひとには伝わっているな」と思えるひとが見つかると嬉しいものです。

わかりあえないことから──コミュニケーション能力とは何か (講談社現代新書)

わかりあえないことから──コミュニケーション能力とは何か (講談社現代新書)

コミュニケーションの成果指標

コウモリは、伝えるということに関していくつかの目標を持っています。

違った形で伝わってしまうからこそ面白いこともあるとは思うのですが、基本的には、まず自分が伝えようと思ったことを「きちんと(伝達率)・多くの人に(伝達量)」届けたい。

20%しか伝わらないのなら、それが25%になるように努力したいし(伝達率)、
100人にしか伝わらないのなら、それが200人になるように努力したい(伝達量)、
コウモリがブログを書く上で持っている目標の1つは、そういうことです。

「コミュニケーション成果=伝達率×伝達量」

少しでも、この成果が上がるように工夫をしたいなと思っています。

伝わりやすかった時代の終わり

とはいえ。
「伝わらないのが基本ですよね」という話になると、最初たいていの人に驚かれます。

「コミュニケーションは伝わるのが基本だ、伝わらないのは、伝え方が悪いか・聞き(読み)方が悪いからだろう」と考える人が多いからです。

もちろん、話し方や書き方が悪いこともあれば、聞き方や読み方が悪いこともある。
自分が話し手(書き手)のときには、自分の話し方(書き方)の反省点を探したいし、
自分が聞き手(読み手)のときには、自分の聞き方(読み方)の反省点を探したい。

でも、それ以上に。
「そもそも、伝わらない、というのが世界の基本設定なのだ」という認識を持つべきだとコウモリは思っています。

日本では、何も言わずとも伝わるという「阿吽の呼吸」文化がありました。同じ会社・同じ地域の長期的人間関係の中で、自分と似た価値観を持つ相手の「空気を読む」ことが出来たからだと思います。

けれど。
いくつもの共同体が崩壊し、見知らぬ人との関係を築いていく必要が出てくる中で。
様々な情報源の登場により、前提となる価値観の共有が難しくなっていく中で。
「何も言わなくても伝わるのだし、コミュニケーションは伝わるのが基本だ」という設定は、いまや幻想に近いものになってきているのではないか。

伝わるのが基本だ、というコミュニケーション態度が通用した奇跡のような時代は終わりを迎え、
伝わらないのが基本だ、という現実を見据えたタフな態度が求められる時代になってきているのではないか。

そんな風に思うからです。

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*1:試験は選抜のために行われるものであり全員が満点を取れないような問題構成になっているとはいえ、

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