読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

フランス女性と同棲中

ナンパしたフランス人と同棲する高卒ニートの整理と極論

振った相手が自殺を仄めかしてストーカー化したらどうするか

性愛と恋愛 コミュニケーション

同棲中の彼女から聞いた話。
彼女が中学生(15歳)だった頃、オンラインゲームで知り合った23歳の男と交際していたという。
その話が面白かったので、昨日の記事に書いた。

rlee1984.hatenablog.com

実はこの男との話には、少し危険な続きがあったそうだ。

別れ話への対応として、自殺を仄めかす

「その男とはどうなったの?」僕が尋ねると、彼女は言う。
「こっちはそこまで好きじゃなかったし、ただの10代の恋愛なのにしつこいなーと思ってきたから、別れることにした」と。
彼女の家族旅行先まで来て、一緒に泊めてほしいと彼女の祖父母に言ってのけたこの男だったが、その熱心さがあだとなったようだ。たしかに、15歳の彼女にとっては重すぎたのだろう。
別れを切り出した彼女に対して、男はこう言ったという。
「そんなこと言わないで。もし別れるなら、僕は死んでしまう」
そして、自殺を仄めかすメールを送ってきたという。
「…いま、ライト点けずにクルマで走ってる」
彼女は、特に相手にしなかった。

しかし、と言うべきかやはりと言うべきか、その後も男は死ぬことはなかったようだ。

なお、僕が彼女と知り合ったのは、彼女が18歳で来日したときだ。
そのときからずっと、変わらず美しいと感じる。
rlee1984.hatenablog.com
だから相手の男性に少し同情するのは、これだけの美人と別れることになったならさぞかし辛かっただろうということだ。

ネット上でストーカー化…?

その後、彼女はオンラインゲームで別の男(18歳)と仲良くなり、そのゲーム上で一緒に行動することが多くなっていた。
その場面を、同じオンラインゲームの画面端から例の23歳男が見ていたのだという。何度も。
あるとき23歳男は彼女にこう話しかけたそうだ。
「そんなチャラチャラした男とは一緒にいない方がいい」
彼女は無視したという。

偶然と言うべきか分からないが、ストーカー化する人間への対処としては正しかったのだろうと思う。

ストーカーへの対処

交際関係にあるときには、信頼関係に基づいて貸し借りが複雑に入り混じっているものだ。
だから関係を清算するときは、その貸し借りを全て清算して付け入る隙を与えないことが重要ではないか。
その清算と合わせて、明確に拒絶の姿勢を見せる。ここでも付け入る隙を与えないことが重要だろう。
そして、以後は相手の言動に一切反応せず、無視しつづけること。たとえ否定的な反応であれ、何らかの反応は相手にとって餌になる。「好き」の反対は、「嫌い」ではなく「無関心」。

rlee1984.hatenablog.com

しかしまあ、いずれにせよ。
「ヤンデレ」という言葉も生まれるような日本では、恋愛感情に紐づいた陰湿な行為も多いのだろうと思っていたけれど、
フランスでもストーカー化するヤンデレ男性がいて、どの国でも恋愛感情には危険がつきまとうのだなと感じて、面白い話だった。
rlee1984.hatenablog.com

中学生の娘(15歳)の彼氏(23歳)が、家に泊まりに来たらどうする?

性愛と恋愛 社会と文化 日本と世界 私的な日記

なにかのきっかけで、同棲中の彼女から過去の恋愛について聞いた。
フランス人にとっての恋愛は日本人にとっての恋愛と違う部分もあるだろうしなあと予想はしていたけれど、思っていた以上に「日本だとありえないんじゃない?」と感じて面白かったので、ここに書く。読んだ人の感想を教えてくれるとありがたい。

交際のきっかけはインターネット

彼女が中学生だったとき、インターネット上で知り合った男性がいた。
その当時はまっていたオンラインRPGで知り合ったという。
そこでチャットを重ねるうちに仲良くなり、リアルでも会うようになった。
そして15歳だった彼女は、23歳の男から告白されて交際を始めたのだそうだ。

Ragnarok Online Elemental Tunes

Ragnarok Online Elemental Tunes

中学生の娘(15歳)の彼氏(23歳)は両親も公認…?

まあ、それだけなら日本でもありえる話だろう。
青少年保護条例に違反するとして成人側が処罰対象になる場合もあるが、両者合意のもとで表沙汰にならないケースはけっこうある。
大手を振って認められるようなケースではないだけだ。
僕が驚いたのは、その交際相手が彼女の家に遊びに来て、彼女の両親に挨拶もしていたということ。

「中学生の娘(15)に会うため、その彼氏(23)が自分の家に遊びに来ている」ことを、親は了承していたわけだ。
しかも、相手はインターネット上で知り合った男性。

フランスは恋愛を大事にするカップル文化の国。
だから、親としても娘の意思による恋愛を尊重したのだろう、と推測する。

とはいえ、やはり境界線は存在するようだ。

中学生の娘(15歳)の彼氏(23歳)が、泊めてと言ってきたら…?

23歳の男が暮らす街は、15歳の彼女が暮らす街とは離れていた。
だからインターネット上でのチャットが交際のメインだった。
男は彼女にぞっこんだったため、ある週末、遠路はるばる彼女に会いに家まで来た。
そこで彼女の両親にも挨拶をする。
そうして男は彼女の家で彼女と遊び、夕方頃に彼女の親に切り出した。
「今日、泊まっていってもいいですよね?」

f:id:Rlee1984:20160702000932p:plain:w400

彼女の親は、さすがにそれはダメだと断ったそうだ。
「いや、泊めないよ?ホテル探してね」
「ホテル探すの大変だし、泊めてくれませんか?」
「それは知らない。自分でホテル探して」

そのような会話がなされ、中学生の娘(15歳)の彼氏(23歳)を家に泊めることは認めなかったようだ。
なるほど、そこが境界線なのか。

しかし、その男はかなり彼女に首ったけだったようで、そのくらいでは諦めなかった。

バカンスの家族旅行にもついてくる…?

フランスでは多くの人がバカンスで家族旅行を楽しむ。
彼女の家も例外ではなく、彼女は例年、祖父母とともに南仏の別荘でバカンスを過ごしていた。
その年も、祖父母や弟と南仏に行く15歳の彼女。
交際相手の23歳男は、少しでも長い時間を彼女と一緒に過ごしたかった。
男は、南仏まで来た。

DSC_3031

そうして、彼女の別荘で祖父母に挨拶をする。
日中、一緒に遊び、やはり祖父母に切り出した。
「泊めてくれませんか?」
祖父母は断った。
「近くのキャンプ場でキャンプすれば?」
そうして男はキャンプ場で寝泊まりして、朝になると彼女の別荘にやって来るというバカンスを過ごしたようだ。
なお、当時の彼女は朝もゆっくり寝ていることが多かったため、男は朝に来ても別荘に上がれず家の前で待つことが多かったそうだ。
たいていは子供向けアニメを見るために起きた弟が、別荘の前で待つ姉の交際相手を家に入れてあげて、一緒にテレビを見たりゲームしたりで遊んでいたのだという。
男は彼女のことが大変に気に入っていたようで、祖父母にこんな話もしていたのだという。
「本当に好きだから、結婚したいんです」
この言葉に対して、彼女の祖母はこう返したのだそうだ。
「それはないわ。彼女はまだ15歳、あなたは(彼女の)友達」

親としてどうするか

話として面白かったので、彼女の許可を得て記事にしている。
この話について、「それが一般的なフランス人の感覚かは分からないけれど」と彼女は言う。
僕が受け取った印象としては、この男は(フランスでも)少し変わった男で、彼女の家族の対応は(フランスでは)一般的だろう、という感じ。

日本では、どうなのだろう?

分からないけれど、もし僕に娘ができて交際相手ができたとしたら、やはり家に招いて挨拶できるような関係を作るのが良いなと思った。
最悪なのは、「どうせ交際を認めてくれないでしょ」と思った娘が勝手に出かけて危険な目に遭うことだから。

娘に対しては、誰と交際しようがとやかく言わず、注意を払いながら見守る。
男に対しては、娘と会いたいなら我が家に来させる。直接に会って話もする。
それが一番安全な方法なんだろうなと思うし、その前提として、娘に「こんど彼氏を連れてくるね」と言ってもらえる関係を築けるというのは理想的なのではないかと思った。

ご意見、お待ちしております。

国際恋愛中の僕が「日本人男性もいける」と思う5つの理由

性愛と恋愛 日本と世界 社会と文化

こちらの記事が話題になっているようです。
国際恋愛中のわたしが「日本人男性と付き合いたくない」5つの理由 - AI TIME

まとめると、「ドイツ人と交際している私に言わせれば、日本人男性は繊細すぎて束縛が強い割に交際をオープンにせず愛情表現もしない。総じて恋人を軽んじるので、私は好きじゃない」というもの。
たしかになあと思うところもある反面、日本人男性として付け加えておきたいと思う部分もあったので、書きます。

紹介

僕は現在、フランス人の彼女と日本で同棲しています。

どんな道のりを歩んだかは、
フランス滞在記 カテゴリーの記事一覧 - フランス女性と同棲中漫画フランス人と同棲中 カテゴリーの記事一覧 - フランス女性と同棲中に書いているので、良ければ読んでみてください。

経験としては、日本人女性とは人並みに付き合ったり別れたりして、たまたま渋谷で見つけた美人に声をかけたらフランス人で、運良く今も仲良くしてもらっているという感じです。
rlee1984.hatenablog.com

フランスでは、交際を始めたら家族や友達にすぐに紹介します。彼女から聞いて驚いたのですが、15歳の彼女が23歳の男と交際していたとき、その男を家に招いて家族に紹介したこともあるそうです。うへー。
もちろん日本にも、同じくらいカップルの受容に積極的な家庭もあるのかもしれませんが、彼女はフランス人の中でもかなりシャイで消極的な方だというので、やはりお国柄の差は大きいのだろうと思います。
また、学生で同棲している人たちも少なくありません。というか僕らの場合も、同棲中の彼女が学生です。

家族行事には恋人を呼ぶのが当然で、彼女の祖父母の結婚50年を祝う金婚式に僕も呼ばれて醜態を晒しました(笑)
フランスで聞いた、50年つづく結婚生活の秘訣/ニートのフランス滞在記⑪ - フランス女性と同棲中

人間の活動ユニットの中心として「カップル関係」がある、カップル文化の国です。

そんなカップル文化に育った彼女と暮らしている身として、日本人男性もいけるんじゃない?と思う理由を書きます。
なお当たり前ですが、日本人男性にも色んな人がいると思いますので、ここからは僕の独断と偏見です。あくまで僕の主観的な経験を書きます。

1、繊細

日本はヤンデレという言葉が生まれるような国ですから、恋愛に関して陰湿になるほど繊細な人が多いようです。
恋人を手に入れるため盗撮、秘密暴露、自殺脅迫、殺人を行うイカれたゲーム - フランス女性と同棲中

ご多聞に漏れず僕も繊細なところがあって、部屋でゴキブリなどの虫を見かけるとウワーと叫んでしまうタイプなのですが、彼女が「怖がりすぎでしょ!」と言いながら冷静につかまえてくれるので安心です。
「また虫が来たら嫌だから殺してよー」と頼むものの、彼女は「殺したら可哀想だよ」と言いながらティッシュからふわりと窓の外へ虫を解き放ちます。そなたナウシカか。
こうして彼女の虫愛づる姫君っぷりを引き出すことができたのは、僕が繊細だからに他なりません。日本人男性も、いける!

2、束縛が弱い

もしかしたら、お互いに異性の友人は認めず、記念日は必ず二人で祝う、みたいな制約をするカップルもあるかもしれませんが、うちは違います。
彼女には男性の親友がいますし、僕も女性の友人と出かけることがあります。もちろん、お互いに少し嫉妬して監視するので、ちゃんと報告しますけどね。
二人の記念日とやらもお互いに覚えていないくらいなので、「じゃあキリがいいから11月11日を記念日にしようか」と勝手に設定したものの二人とも忘れて何もしたことがない有り様です。事後的に気づいた僕が、「そういえば11月11日が記念日って決めなかったっけ?」と言うと、「あ、本当だ。でもだいぶ過ぎちゃったよ」「うーん、じゃあ少し過ぎたけど、交際3年を祝って今日は飲んじゃおうか」「いいねー、するめ買ってこよう!」となりました。するめ、おいしい!

3、交際をオープンにする

はじめて彼女を実家に連れて行ったときの話にも書きましたが、僕はけっこうオープンです。
フランス人と同棲をはじめた - フランス女性と同棲中
「友達と飲んでるときに彼女が来ると面倒くさい」と考える人もいるようですが、そんなの知ったこっちゃない。みんなで楽しくやればいいよ。
相談:お風呂に入りたくありません - フランス女性と同棲中
相談:彼女がトイレをのぞいてきます - フランス女性と同棲中
トイレやお風呂の話も書くし、お互いに嫌だと感じない範囲でオープンにすればいいと思っています。お風呂、めんどくさい!

4、愛情表現をする

彼女と手をつなごうとすると、「なに?私と手を繋ぎたいの?(笑)」と言ってくることがあります。
「ううん、手が当たっただけ。調子に乗らないで(笑)」
「いいよ、無理しなくて。手を繋ぎたいでしょ?恥ずかしがらず正直に言っていいよ、繋いであげるから」
「違う違う、手を繋ぎたいのはそっちでしょ、そんなにたくさん手を繋ぐかどうかの話をしてきて。こっちは気にしてないのに、いっぱい言ってくるなんて。分かった、そんなに手を繋ぎたいなら繋いであげるね、仕方ないなあ」
そう言って、最終的に手を繋いで歩きます。

同じような言い争いが、ハグだったりキスだったりのときにも行われます。その時々に応じて勝敗があり、様々な決着があります。
勝っても負けてもどちらでもいい戦いが、そこにはあります。

5、恋人を大事にする

この一年、朝に家を出て帰りは終電という生活で、彼女と過ごす時間が少ない状態でした。それまで普通にできていた家事もできず仕事ばかりの毎日に。
日本の男性、仕事しすぎで家事しなさすぎ!/ニートのフランス滞在記⑩ - フランス女性と同棲中

その間、彼女は毎日お弁当を作ってくれていました。本当に感謝しかありません。
これからは、もっと二人の時間を大事にしたいと思う所存です。

恋愛をめぐる日本の問題点

ここまで、冒頭リンク先の記事国際恋愛中のわたしが「日本人男性と付き合いたくない」5つの理由 - AI TIMEに合わせて真似して書いてみましたが、やはり個人的な経験を元に国際比較をするのは大変に難しく、どう書いたところでやいのやいのと言われてしまいそうです。上記に挙げた話も、どう見たって個人的な事情に過ぎないので、それを一般化して話すのは難しいだろうというものばかりになりました。

とはいえ、このリンク先記事では概念的な説明が拙いために伝わりづらくなっていますが、日本の恋愛をめぐる事情には少し考慮すべき点があるのも事実だろうと僕は思います。日本は欧米と比べると、中途半端に輸入した恋愛主義(ロマンチックラブイデオロギー)が腐って繁殖しているようなところがあると思うからです。

ふたりエッチ 1 (ジェッツコミックス)

ふたりエッチ 1 (ジェッツコミックス)

かつての日本では、交際相手がいない適齢期のオスやメスに対しては「お見合い」で結婚相手を見繕うという文化があり、結婚とともに恋愛が始まることも多々あったようです。ところが近代以降、結婚へ移行する前段階として恋愛があるのだ自由に相手を選べるのだという恋愛主義を輸入しはじめてからというもの、お見合いという形態は徐々に廃れてしまいました。
その一方で、じゃあ自由恋愛ってどうやるの?どうやって出会い、交際を始めるの?という疑問に対しては、曲がり角でパンを咥えて走る運命の相手とぶつかりましょう、好きだと思っても表立った愛情表現はしないでおきましょう自然と伝わるものなのです、という恐ろしい回答を仕込んだマンガやアニメが氾濫し、現在では「まともな出会いがどこにあるのかわからない」「恋人がいるのは金持ちか美女イケメンだけでしょう」「カップルは爆発しろ」という考えを持つ人が多く生まれています。
らんま1/2 TVテーマソングス コンプリート

らんま1/2 TVテーマソングス コンプリート

  • アーティスト: 西尾えつ子,YAWMIN,KUSU KUSU,中嶋美智代,瀬能あづさ,森川美穂,Vision,ぴよぴよ,坂上香織,CoCo,ribbon
  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 1999/03/17
  • メディア: CD
  • 購入: 4人 クリック: 81回
  • この商品を含むブログ (30件) を見る
そもそも健全な恋愛市場が成り立つ前提として、出会う機会を作り増やすという意味でのナンパ文化(強く束縛した関係ばかりでなく弱いつながりを多く持つことで出会いのチャンスを増やす)や、交際関係を健全に保つ意味でのカップル文化(交際をオープンにする・積極的に愛情表現をするなど)が必要だと思うのです。
日本には、恋愛を生むためのナンパ文化も成熟していなければ、恋愛を育むためのカップル文化も成熟していない、そうした文化的土壌に恋愛主義の種だけ植えたって、腐ってしまうのは当然だろうと感じます。

その結果、日本は世界的に見ても異常なほど「交際相手のいない独身が多い」国として有名になってしまった。そのために晩婚化も進み、少子化には歯止めがかからない。

問題の解決策、脱出方法

こうした社会的な閉塞状況を急に変えるのは難しいとしても、恋愛をめぐる日本のおかしな状況から個々人が脱出する方法として、いくつかの考え方があると思っています。

対幻想―n個の性をめぐって

対幻想―n個の性をめぐって

一つは、恋愛主義(あるいはそれに結び付いた対幻想)を捨てること。お見合い結婚で上手く人だって多いのだし、自由恋愛にこだわる必要はありません。そもそも結婚してパートナーと暮らすべきという対幻想を捨てたってかまわない。おひとりさま、上等じゃないですか。正しいおひとりさまは、いちいちカップル文化に目くじら立てません。街中でイチャつくカップルに腹を立てるのは、自分も対幻想に染まっているせいに他ならないからです。
おひとりさまの老後 (文春文庫)

おひとりさまの老後 (文春文庫)

もう一つは、恋愛主義に応じたナンパ文化とカップル文化を培うこと。最近の街コンや相席居酒屋などのムーブメントはナンパ文化を培う試みのひとつだと読めるし、恋愛工学も(こちらはカップル文化にそぐわないので僕は嫌いですが)その潮流のひとつとして読むことができると思います。なおカップル文化については、日本では目立った動きがまだ出ていないように見えるので、これから培われていくのだろうと僕は考えています。ベビーカー論争はその先にある。この文脈で考えるなら、冒頭のリンク先の記事はそのままナンパ文化とカップル文化を推奨する内容として読むことができるので、この内容を主張したい若者が出てくるのも当然だろうと思って受容することができます。

カップル文化を培う例を挙げるなら、例えばフランスには、若者から老人までのカップルを主人公に、それぞれのカップルの日々の喧嘩の様子を見せるドラマ「SCENE DE MENAGE」があります。カップルってこんなもんだよな、と現実を知る上でも参考になるし、面白い番組です。それに比べれば、日本にあるドラマやバラエティ番組は、交際が始まる前の物語か、もしくは子供ができたあとの家族の物語だけ。交際中のカップルの暮らしをメインに描いた物語がいかに少ないことか。もちろん、カップルを描いた物語が日本に全くないというわけではなくて、例えば「ふたりエッチ」というカップルのSEXをメインテーマにしたお化けマンガなどもあるにはあるのですが(ふたりエッチのマンガはフランスでも大人気です)、でもやはり、カップルを描いた物語の絶対数があからさまに少ない。

ふたりエッチ 67 (ジェッツコミックス)

ふたりエッチ 67 (ジェッツコミックス)

そういうわけで今後、恋愛中のカップルをめぐる物語が増えていけば自然とカップル文化が培われていくのではないかと僕は考えていて、その実例を示す目的もあって、このブログでは「惚気ばかり書くクソ、もげろ、死ね」などの罵詈雑言を浴びながらもカップルの生活について書き続けているわけです。

たかが個人ブログでさえ、惚気を書く前には「これから書くのは惚気になってしまうかもしれませんので、嫌な人は読まないでくださいね」という注意書きをするのがポピュラーになっている日本の現状がおかしいと僕は感じていて、交際開始や結婚への祝福の掛け声として「爆発しろ!」という言葉がポピュラーになっている現状が異常だと感じているのです。日本の常識、世界の非常識。もちろん、日本に住んで日本語を使っている以上、ある程度は日本の常識に合わせるべきだとは思いますが、日本がどこへ向かうべきかを想像した上で、現在の日本では非常識に見えることでも、近い将来の日本では常識になっていてほしい態度や方法を採るべきだと考えます。

結論

独り身を馬鹿にして差別するのも好きじゃないけれど、カップルを目の敵にして憎悪するのも好きじゃない。お互い文句を言い合うことなく、好きにやっていればいい。おひとりさまの文化とカップル文化は相容れないものではない。それぞれに矜持をもって、へりくだることなく自由にやればいい。

そういう意味で、冒頭に挙げた記事は、たしかに拙い部分があるとは思うけれど肯ける部分もあって、良い部分だけ拾って前向きに捉えればいいのではと思いました。でも、ネットでの反応を見ると、拙い部分だけ拾って文句をつける人があまりに多いなあと思ったので、この記事を書きました。

日本人男性にも良いところあるし、いけると思う。ただ、それでも諸外国に学ぶべきこともある。日本とか男性とかに限らず、なんでもそう。おひとりさまもカップルも、男でも女でもLGBTでも、前向きに日々改善を進めていけばいいんじゃないかと思う次第です。

参考

なお、冒頭記事を書いた学生ライターの雨宮さんは次のような補足を書いているので、一応リンクを貼っておきます。
寄稿した記事が炎上した。初めて炎上して思うこと - ドイツ発 雨宮の迷走ニュースコレが好きだからアレは嫌いという考え方は誰も幸せにしない - いつか終わるブログ
はてなブックマークのコメントは読む価値がない酷いものも多いので無視して構わないと思いますが、記事として共感や応援も含めて言及している次のようなエントリは、反応の一つとして読むとライターとして雨宮さんのためにもなるのではないかなと思いました。
親切な母親ほど子どもを駄目にする - mini mischief♭
「黙ってても、想いは伝わる」って人多すぎ。ちゃんと言葉で伝えろー!! - 友達は少ない方がいいんじゃない??
もしかしたら、俺、日本人じゃないかも? - ロゴスエモ
コレが好きだからアレは嫌いという考え方は誰も幸せにしない - いつか終わるブログ
恋は盲目 - バカは風邪をひく。
日本人女性が白人男性にモテる理由と、日本の男はモテない話。&どこの国ならモテるのか - F Lab.
せっかく多くの反応が得られたのだから、これを良いきっかけに、めげずに頑張ってほしいものです。

台湾ラーメンアメリカンて何!?言葉の争いが面白い名古屋めしを紹介します

言葉 食べ物 ネタ記事

このところ全国各地のご当地品を広める広報活動のお手伝いをしていて、日本には美味しいものや面白いものが沢山あるなあと感心する毎日だったのですが、その中でも今回は名古屋名物について、個人的に面白いと思ったことを紹介します。

名古屋名物

名古屋といえば、きしめん、味噌煮込みうどん、カレーうどん、あんかけスパゲティ、台湾ラーメンと、美味しい「麺類」のご当地名物食品が多いことで有名です。そして、「味噌煮込みうどんといえば山本屋」「カレーうどんといえば若鯱屋」というように、どの料理にも名古屋では知らぬ人のない有名なお店があるのですが、今ここに挙げた山本屋と若鯱屋には、お店の名前をめぐって、汁で麺を洗う言葉の争いをしていた過去があります。

味噌煮込みうどんの山本屋

味噌煮込みうどんのお店には、「山本屋総本家」「山本屋本店」というよく似た名前のお店があります。どちらも名古屋に拠点を置くこの二つ、実は全くの別会社で、似ている名前を使っている相手企業をどちらもライバル視しています。

山本屋総本家のHPには、味噌煮込みうどんを「名古屋名物にまで育て上げた山本屋総本家」という記述があり、元祖感をアピールしているように見えます。
一方、山本屋本店のHPには、味噌煮込みうどんの「専門店としての姿勢を貫き、より高品質で付加価値の高い商品」という記述があり、きしめんなど他メニューも置いてある総本家とはレベルが違いますよとアピールしているように見えます。

面白い。味噌でうどんを洗う山本屋の争い、めっちゃ面白い!

それぞれの特徴としては、このHPのアピール文が表している通り、「山本屋総本家」は昔から庶民に親しまれてきましたよというお店の展開をしているので、きしめんなど色んなメニューがあってお値段もリーズナブルなのに対して、「山本屋本店」は少しだけお値段が高いものの味とサービスの良さが評価されているようです。


いまや、どちらも愛知県内だけで10店舗以上を展開する超有名店。

そこへ最近、もう1つの「山本屋」が登場しています。それが、味噌煮込みうどんの山本屋大久手

大正14年に山本屋という名前をもらって創業したのがはじまりだとしている「山本屋総本家」に対抗しているのか、この「山本屋大久手」のHP沿革を見ると、同じく大正14年に創業した店主の親戚筋として何代もお店をやっていることが示されています。

もう、何が何やら。。。たかが店名だし、傍目には「どうでもいいよ、わかりやすく区別してくれない?」って思ってしまうんですが(笑)、それでもこんな風にやいのやいの言ってるのを知ってしまったら、ぜんぶの味噌煮込みうどんを食べ比べてみたくなってしまいます。
お店側にとってはそれが狙いなのでしょうから、どうでもいいと言いつつも完全にてのひらの上で転がされてしまっているのだと思いますが、なんだかんだで面白いから仕方がない。

しかし、それ以上に面白いのがカレーうどんです。

カレーうどんの若鯱屋

若鯱屋(わかしゃちや)といえば、全国に60店舗以上をチェーン展開する有名なカレーうどんのお店です。
若鯱家|ちゅるちゅる、うまうまでおなじみ、名物カレーうどんの「若鯱家」
一方で、かつて「若鯱屋 黒川本店」を名乗っていたにも関わらず、訴訟に敗れて現在では「本店鯱乃家」と屋号を変えたカレーうどん屋があります。

もちろん、どちらも名古屋市内に拠点を置く会社。

そう聞くと、この本店鯱乃家という店が後から若鯱屋を名乗ろうと便乗したのだろうと思うかもしれませんが、実は意外なことに「本店鯱乃家」の方が現在の「若鯱屋」より古くから若鯱屋を名乗ってカレーうどんを出していたそうです。

じゃあ、どういう経緯で「若鯱屋 黒川本店」は「本店鯱乃家」に名前を変えることになったのか、WIKIPEDIAにはこんな悲しい話が載っています。

若鯱屋の起源となる店舗は黒川(当時の黒川本店、現在は「本店鯱乃家」と屋号を変えて営業)にあり、繁盛店として知られるとともに名古屋一円のうどん屋の跡取りが修行する店としても有名であった。しかしブランド名の商標登録を行っていなかったことから、同店出身者の一人が「若鯱家」を商標登録し、本店とは無関係に当該名称で1988年頃から各地にチェーン展開を開始したものである。

なんと、かつて有名店だった「若鯱屋」の黒川本店で修業した弟子筋が、まだ商標登録されてないのをいいことに「若鯱屋」を商標登録してチェーン展開を開始。法的には先に登録した方に権利が与えられるため、訴訟に敗れた師匠筋にあたる「若鯱屋」の黒川本店は、「鯱乃家」への店名変更を余儀なくされたというのです。

本店鯱乃家さん、かわいそう…!

ただ、商号登録をして名前の権利も得た現在の若鯱屋の方は、どんどん店舗を増やしてカレーうどんファンを開拓しつづけているので、経営の才能があったのだろうとなとも思います。それはそれで一つの功績。

しかし、1人の消費者としては、やはり店の名前がどうこうなんて知ったこっちゃありません。気になるのは、どっちが美味しいのだろうかという、その一点!
実際にお店に行くのが一番だとは思いますが、監修したシリーズがあったり通販していたりするので、リンクを貼っておきます。

カレーでうどんを洗う鯱の争いですが、この古い若鯱たちの中に最近、新たな若鯱が登場して業界を騒がせています。その店の名は「鯱市」。
カレー煮込うどん「鯱市」

なんとこの鯱市、先に山本屋の争いでも登場した味噌煮込みうどんの老舗「山本屋本店」が、姉妹店として始めたカレー煮込うどん屋なのです!!!

こりゃあ確信犯ですわ。。。だって、名前に「鯱」を使う由縁が何もないし、あれだけライバルと競い合い誇りを持っていたハズの「山本屋」は使わないのかよ!っていう(笑)
もう、山本屋の争いで味を占めたのだろうと思われても仕方がない(笑)

とはいえ食べログでの鯱市の評価は3.5と若鯱家に勝るとも劣らぬ良い評判で、味を占めたのはお客の方だった様子。
鯱市さん、若鯱どころか古狸と呼ぶべきというか何というか、、、やりおる! 面白すぎる!

さて、名古屋めしとも呼ばれる名古屋名物の面白ネーミングは他にもあります。

面白い名前たち

味噌煮込みうどんの「ミッソ~ニ」、あんかけスパゲティの「からめ亭」など、動詞なのか助詞なのか分からないものが店名になっているところもあれば、あんかけスパゲティの店には「あんかけ屋」「あんかけ亭」「あんかけ太郎」という、何の捻りもないストレートな名前で消費者の混乱を争う味自慢たちがいます。

ど、どれにすればいいんだ…??? 
また全て食べ比べさせようという作戦か名古屋人め!!!

そんな名古屋にあって、店名や商品名で争うことなく平和に展開している奇跡の名古屋めしがあります。

それが、名古屋名物「台湾ラーメン」。
味仙本店 - 元祖名古屋名物台湾ラーメンの中国台湾料理店

なんか国とか地方とかの単位が逆になってるっていうか、ずいぶん無茶していませんかっていう感じがしてしまいますが、元々は中華料理店「味仙」を営む台湾出身の店主がまかない用に作っていた激辛ラーメンを台湾ラーメンとして店に出したところ好評で、その味に病みつきになった人が「私の店でもこの台湾ラーメンを作りたいんですが、いいですか?」と聞くと「いいよー」とあっさり承諾する味仙店主、という流れで台湾ラーメンを出す店が名古屋にどんどん増えていつしか名古屋名物になったのだとか。

そのため台湾に行ってもこの台湾ラーメンは存在せず、日本の味仙が起源になっている正真正銘の名古屋名物なのだそうです。

台湾ラーメンを他店が真似することに何のケチもつけない味仙の店主、名古屋名物として台湾ラーメンという名前と味を受け入れる名古屋人。
なんと良い話なのだろうと感動すると同時に、山本屋の争い・鯱の争いのエピソードを思い起こして、そのギャップに思わず笑ってしまいます。面白いよ名古屋!

さて、その台湾ラーメンの味仙に僕も行ったことがあるのですが、メニューはこんな感じでした。
f:id:Rlee1984:20160628160645p:plain

そこでビックリしたのは、台湾ラーメン(アメリカン)という商品。

名古屋名物の台湾ラーメンのアメリカン。

名古屋名物、台湾ラーメン、アメリカン。

…グローバル化しすぎ!(笑)
麺に国境線を練り込んでるんですか、っていうくらいメルカトル図法を無視したネーミングに爆笑。

いちおう後で調べて分かったネーミングの理由なのですが、台湾ラーメンは大量の唐辛子を使った激辛味で、その辛さを薄く抑えたマイルド版をアメリカンと呼んでいるのだそうです。薄くマイルドに抑えたものをアメリカンと呼ぶ語法はアメリカンコーヒーから来た和製英語なのですが、それを台湾ラーメンに応用してしまうとは、恐ろしき言葉のセンス!

名古屋名物の言葉の争い、面白すぎますてー。

ちなみに、この記事を書いたきっかけは、最近こちらの記事を読んだからです。
bakazee.hatenablog.com
watto.hatenablog.com

たしかに関東には、台湾ラーメンを知らない人も多いですよね。
でも僕、こないだセブンイレブンのご当地ラーメンシリーズで台湾ラーメンを見ましたし、今日は台湾ラーメンのカップ麺が売られているのを見たんです!
f:id:Rlee1984:20160628132217j:plain

f:id:Rlee1984:20160628160825p:plain

この夏、もしかして、全国的に台湾ラーメンのブームが来るんじゃないでしょうか。
暑い夏に激辛の台湾ラーメンブーム、来そうだよなあ。。
コンビニで売られているチルドタイプやカップ麺タイプもいいですが、一応、味仙が出してる本商品もリンク貼っておきますね。

おまけ

ちなみに、僕が数年前まで住んでいた東京の田無市にも、おかしなネーミングのお店がありました。
f:id:Rlee1984:20160628161133p:plain

「PARIS吉祥寺本店」

東京に詳しくない方のためにも説明しておくと、吉祥寺というのは東京都武蔵野市の中にある地名です。東京都田無市とは無関係です。

「PARIS吉祥寺本店」

この店は、田無という洒落っ気のない街に現れたパリだと言いたいのか。それとも、東京でも比較的お洒落感のある吉祥寺だと言いたいのか。それにしても本店とはいったい何を意味するのか。

f:id:Rlee1984:20160628161055p:plain

田無市にあるPARIS吉祥寺本店は閉店してしまったため、謎は謎のまま、僕らは田無をあとにしたのでした。

恋人を手に入れるため盗撮、秘密暴露、自殺脅迫、殺人を行うイカれたゲーム

ゲーム 性愛と恋愛

ヤンデレ

恋の中には、苦しいほど好きという心情があるようです。
その苦しさが病的になり、好きという執着の度合いが異常になった人を「ヤンデレ」と呼びます。
「病み」と「デレ」の合成語。

そんなヤンデレの極致を体験できる「ヤンデレシミュレーター」をご存知でしょうか。

「あのひとは私のすべて。あの人を手に入れるためなら何でもできる」という主人公の独白で始まるこのゲームでは、ときには盗撮をして、ときには秘密暴露や自殺脅迫をして、それでも邪魔する者は殺してしまうことで、恋するあのひとを手に入れます。。。って、設定がおかしすぎる!(笑)

YANDERE simulator

https://yanderedev.wordpress.com/
カリフォルニア在住のyanderedevが開発中のインディーズゲームで、まだ日本語版もないのであまり知られていないようですが、かなり面白いです。
ヤンデレを体験するという奇抜な設定もそうなのですが、日本アニメ好きのアメリカ人が作ったからこそ見られる面白ポイントが随所にあって、盗撮や殺人などの恐ろしいヤンデレ行為とのギャップに思わず笑ってしまいます。

現在、開発者自身が「完成まで時間とお金がかかりすぎる」と病み状態になってきているそうで、キックスターターでのクラウドファンディングを行うかどうかなども悩んでいるようです。

かなりイカれてはいますが面白いゲームだったので、もっと認知度が高くなって資金調達も上手くいって完成まで漕ぎつけてほしい!

「もし身近にヤンデレがいたら、もしヤンデレに狙われてしまったら」という目線でプレイすれば学びがあるかもしれないですし…って、そんなヤンデレと関わり合いになる機会は滅多にないとは思うのだけれど(笑) 

とはいえ、社会や人間を未来へ導くための優しくも厳しい名言の数々で人気を博しているはてな神xevraさんが言うには、はてなブログやはてなブックマークを利用している人には精神状態が芳しくないためにヤンデレ化する人も多いとのことなので、はてなサービスの利用者は、もしもの事態に備えてこのゲームでヤンデレのシミュレーションをしておくのも良いのではないでしょうか。

ヤンデレの世界をのぞいてみる

ちなみに僕がこのゲームを知ったのは、同棲中の彼女が教えてくれたことがきっかけでした。
彼女がyoutubeでプレイ動画を見て「このゲーム面白いよ!」と言うから見たのですが、英語字幕しかないゲームなので日本人にはなかなか大変なところがありますが、面白そうだなと思った人は、ぜひDownloads | Game Development Blog
からダウンロードして、ヤンデレの世界をのぞいてみてください。

「なにこれ気持ち悪い!」と笑ったあとは、ヤンデレさんとは絶対に関わり合いを持たないようにしよう、という決意が生まれるハズです…!

はてなブログではGoogle Adsenseに審査申請できないので注意

ITとWEB

はてなブログでは、Google Adsenseに登録できないようです。

僕がこのブログ自体を開設したのは数年前なのですが、ブログでマネタイズどうこうというのが胡散臭くて好きではなかったため、特に何もしていませんでした。

とはいえ、はてなブログPROで利用しているために毎月お金がかかっていたので、このたびGoogle Adsenseを利用してみようと思って準備を始めたのです。

それで分かったのですが、2016年3月頃からGoogleアドセンスの審査では「サブドメイン」のURLは申請できなくなったようなのです。

はてなブログの利用者はすべてサブドメインなので、今後、はてなブログを使って新規に Google Adsense に審査申請することはできなくなった、ということです。

参考:サブドメインとは
このブログのURLは「rlee1984.hatenablog.com」です。このうち大元のドメインが「hatenablog.com」で、サブドメインとして
「rlee1984」を使っています。

実際に、広告掲載先のURLとして申請する箇所にこのブログのURL http://rlee1984.hatenablog.com を記入してみると、次のエラーメッセージが出ます。

URL にはパス(example.com/path)やサブドメイン(subdomain.example.com)を使用できません。

このエラーメッセージを見たときは、「じゃあ独自ドメインを作れってことね、了解、了解。はてなブログPROにしている人は独自ドメインが使えるハズだから問題ないよね」と思って独自ドメインの設定をしようとしたのですが、はてなブログで独自ドメインを利用する際には、その仕組み上、やはりサブドメインを設定しないといけないようです。

はてなブログを独自ドメインで利用する - はてなブログ ヘルプ

はてなブログでは、サブドメインを使用しないexample.comでブログを運用すると、ドメイン名の仕組み上、トラブルの原因になることがあります(注1)。取得したドメインの前に、必ずサブドメイン(blogやwwwなど)を付加してください。

(注1)はてなブログの独自ドメインは、説明にあるようにCNAMEで指定します。ドメイン名の仕組みにより、ドメイン登録事業者で取得したままの「example.com」といったネイキッドドメイン(サブドメインが付かない素のドメイン)はCNAMEにできません。はてなブログで使用する独自ドメインには、必ずサブドメインをつけてください。

今後、新たにGoogle Adsenseに審査申請しようかと迷っている人に向けて、はてなブログではたとえ有料プランを使っていても申請は難しいですよ、という記事でした。

「性欲」の対義語を考える

言葉 性愛と恋愛

人間には、性欲があるそうです。
ここで僕は、1人の人間です。
それゆえ僕には、性欲があります。

今のところ僕は毎日、性欲の訪れを実感しています。
気象庁が観測する雨雲の訪れよりも確かな精度で、僕は性欲の訪れを実感できます。

とはいえ、すべての人間が僕と同じように性欲を実感しているわけではないと思います。
程度の差もあるでしょうし、頻度の差もあるでしょう。

中には、性欲がない人間もいるそうです。あせくしゃる。
ここで僕は、1人の人間です。
それゆえ僕にも、性欲がないかもしれません。

だがしかし、今のところ僕は毎日、性欲の訪れを実感しているのです。
国税庁が調査する確定申告書類よりも確かな精度で、僕は性欲の訪れを実感できます。

今日も性欲の訪れを実感したため、普段から考えていた「性欲の対義語」について書きます。

利己的遺伝子

性欲について、僕はリチャード・ドーキンスの『利己的遺伝子』を元に考えています。
つまり、生物的な遺伝子(ジーン;gene)を次世代に残すことを目的として、個体としての僕は性欲を実感しているのだろうと思っています。

ここでドーキンスは、文化的な意伝子(ミーム;meme)という概念を作っています。

ジーン(生物的遺伝子)が、性交渉によって性器を介してコピーされ移り行く生物情報の単位であるのに対して、ミーム(文化的意伝子)は、コミュニケーションによって脳を介してコピーされ移り行く文化情報の単位です。
ミーム(文化的意伝子)の例として、メロディやキャッチフレーズ、服の流行、橋の作り方などが挙げられています。

ジーンとミーム

僕は、ドーキンスが考えた二つの概念を、次のように捉え直しています。

ジーン(生物的遺伝子)は、子供を作りたい、セックスしたいという欲求を抱かせる。
ミーム(文化的意伝子)は、他人に伝えたい、影響を与えたいという欲求を抱かせる。

もう少し言い換えて、子供を作りたいという欲求がジーンによるもの、子供を育てたいという欲求がミームによるもの、という風に考えることもできると思っています。育てるということは、自分の文化的要素を次世代に引き継がせることに他ならないからです。
ヒトという種は、生物には珍しく閉経しても生き長らえます。これは、次世代を育てるためではないか、という仮説があります。
男が産休・育休を取れない本当の原因 - デマこい!
ここから、ヒトが、育てたいという欲求を生まれつき備えているのではないかという仮説を導くことができます。

性欲の対義語

つまり僕は、「性欲」の対義語を「影響欲」だと考えています。
そして、性欲の発露としてのセックスにも「ハグ-キス-オーラルセックス」など様々な段階があるように、影響欲の発露としての育成にも「伝える-教える-育てる」などの段階があり、それぞれに快を感じる性質が人間にはあるのではないか、と思っています。

なお、それぞれの欲求はその発現までに複雑な経路をたどるため、その発露が本来的ではない場合もあります。
たとえば現代の日本では、本来的には子供を作ることが目的であるハズの性欲が、自慰やコンドームやピルにより目的を阻害された形で発露されるのが通常です。それと同様に、本来的には未来へ伝えることが目的であるハズの影響欲が、支配欲や権力欲のように望ましくない形で発露されることも多々あるでしょう。

とはいえ欲求自体はシンプルで、次の二つが基本として人間にプリセットされていると考えると、いろんな物事を見るときにスッキリして良いと思っています。

こどもを作りたい、だれかとSEXしたい。ジーンの賜物としての性欲。
こどもを育てたい、だれかに伝えたい。ミームの賜物としての影響欲。

そういうわけで、この記事は、影響欲の訪れを実感しながら書かれました。
みなさんにも、この文字列は訪れましたか。

美人は三日で飽きるというのは本当か

性愛と恋愛 社会と文化 言葉 日本と世界

美人は三日で飽きる、ブスは三日で慣れる。
容姿をあまり気にしない僕ですが、この言葉については「そうかな?」と思う部分と、「たしかにね」と思う部分があります。

eyes,female,portrait,woman,beautiful,girl-c46496fb35a7c154f3d3e91a42a552b2_h

美人でも飽きない

僕には、交際5年目になる同棲相手がいます。
僕は個人的に、彼女のことを美人だと思っています。
なお、自分のパートナーに対して客観的な評価をするのは難しいので、その点については一旦置いておきます。
また、彼女はフランス人なので一般的な日本人の容姿とは異なる方だと思うのですが、その点についても一旦置いておきます。
その上で、僕は今のところ彼女の美しさに飽きていませんし、飽きる予定もありません。
美人でも、飽きない。

もちろん、24時間ずっと彼女の容姿に注目しているわけではないので、ずっと綺麗だなと感動しつづけているわけではありませんが、たとえば彼女がテレビを見ているときの横顔だったり、めずらしくメイクをした姿を見せてきたときだったり、いつもと違う髪型にしていることに気付いたり、何かの拍子に綺麗だなとか美しいなとか感じます。その感覚は、「わかっていたけどやっぱり美しかった」というか、「あっ、また再発見してしまった」みたいな感じです。

美人でも飽きる

その一方。
テレビや雑誌で活躍している女性がいます。
世間一般的に、彼女達は美人なのだと思います。
なお、僕自身としてもテレビや雑誌などで見かける女性については、美人だなと思っています。
また、こうした美しい異性を見ていると、なんらかの化学物質が脳内で出ているのだろうと思う時間もありました。
その上で、僕は現在の彼女と交際を始めてから、こうした美人の方に対しては、少し飽きてしまいました。
美人でも、飽きる。

たとえば、僕が彼女と交際を始める前には、トリンドル玲奈さんをテレビや雑誌などで見かけたときには「可愛いな」と思って見ていたのですが、現在の彼女が同じ白人だからでしょうか、トリンドル玲奈さんの容姿を見ても以前ほど可愛いとは思わないようになったというか、むしろ「自分の彼女の方がずっと可愛いし自分は素敵な女性を見つけたものだ」と思うようになりました。

他人の見た目を判断する基準

僕の場合の経験をまとめます。
一般的に言われる美人に対しては、飽きることがある。個人的に美人だと思うひとに対しては、(よほどのことがない限りは)飽きない。

きっと、人間は純粋に容姿だけを見ているのではなくて、個人的な関係も含めて他者の容姿を評価するようにできているからだと想像します。

そもそも、「どんな容姿の女性が好まれる美人なのか」について絶対的な基準はありません。太っている方が美しいと考えるモーリタニアと痩せている方が美しいと考える日本では相当に異なるし、同じ日本の中でも、歯は黒い方が美しいと考えていた以前と白い方が美しいと考える現在では相当に違っています。そのことから、どんな容姿が良いかの判断については、先天的(遺伝的)な要素より後天的(文化的)な要素の方が大きいことが予想されます。

参考:女性をどこで選ぶかについての国際比較
f:id:Rlee1984:20160615192948p:plain

だとすれば、先天的な要素として自分が生まれ持った容姿について、世間一般からの「美人かブスか」の評価を気にしすぎるよりは、自分が好きな相手から個人的に「美人だ(格好良い)」と思ってもらえるように個人的な関係を築くことの方がよっぽど重要だと思うのです。

見た目への評価の乖離

上記について、なぜかインターネット上では、「ただしイケメンに限る」のような「容姿についての絶対的で客観的な基準があり、その重要性は絶対だ」と言わんばかりの言説があふれています。おそらく、個人的な関係を結ぶことで他者の容姿を評価する基準が変わった、または、世間一般の評価とは乖離した評価を自分がくだしていると思った、という経験を持つひとがインターネット上に言葉を発する機会が少ないからだと思うのですが、どうでしょうか。

自分のパートナーは世界でいちばん美しいし、自分の子どもは世界でいちばん可愛い。
僕と同じように、そのような感覚を持っている人はけっこう多いと思うので、こうした見解がもっと広まってほしいなと思うばかりです。

ちなみに僕の場合、普段は下ろしているロングヘアーを頭の後ろでまとめて耳が見えるようにしているときの彼女の姿が好きなようで、彼女は僕の注意を惹いて「綺麗だ」と言わせたいときにその髪型にしているみたいです。僕は他人の容姿について割と無頓着な方なので、彼女の髪型がどうとかは全く気付いていなくて、ふとした瞬間に彼女の美しさを再発見して、つい「綺麗だね」と伝えてしまったところ、「言うと思った(笑) この髪型にしたら、そっちはいつもそう言うね」とバカにされて、自分の嗜好に気が付いたのでした。その次からは、綺麗だと思っても言わないようにしようとしたのですが、僕が「あっ」と再発見したときの瞳の動きを彼女は覚えているようで、僕の眼を覗き込んで「いま、何か言いたいことある? 言いたいことがあれば言っていいよ(笑)」と言われてしまいます。むかつく!

美人は三日で飽きるのか、アンケート結果

マイナビニュースサイトでのアンケート調査によれば、次のような結果になっているようです。

Q. 美人は3日で飽きるといいますが、それって本当だと思いますか?
はい……11.7%(117人)
いいえ……88.3%(883人)
*1
美人は3日で飽きるってホント? - ライブドアニュース

女性のどこで美しさを決めるのか

また上記の参考画像に示したように、「ネプ&イモトの世界番付」というテレビ番組*2によれば、「女性をどこで選ぶ?」というアンケート調査を番組が行った結果として、世界各国の「お尻、胸、脚、顔、その他」の各パーツへの割合は次のようになったとしています。再掲。
f:id:Rlee1984:20160615192948p:plain

それぞれの国の特徴を見ていきます。
フィリピンでは、顔が重視されているようです。
f:id:Rlee1984:20160615193625p:plain

スペインでは、胸が重視されているようです。
f:id:Rlee1984:20160615193711p:plain

ブラジルでは、尻が重視されているようです。
f:id:Rlee1984:20160615193743p:plain

ロシアでは、各パーツがまんべんなく重視されているようです。
他国と比較すると、脚への重要性が相対的に高いことがうかがえます。
f:id:Rlee1984:20160615193851p:plain

日本では、フィリピンほどではないにせよ、顔が重視されているようです。
とはいえ他国と比較すると、けっこう「顔!」な国であることがうかがえます。
f:id:Rlee1984:20160615193958p:plain

みなさんは、重視されていますか?

なお、このアンケートは対象48か国への質問の言葉や質問の方法や質問の対象者が明確にされておらず、TVショーとして分かりやすい対立を演出するための操作が行われた結果になっている可能性もありますが、それでも「容姿がすべて!とくに顔がすべて!人間は顔で人生が決まる!」というように思い込んでいる一部の日本人の顔に冷や水をぶっかけてやる意味では、有用なのではないかと思います。

ちなみに現在の日本では、異性の容姿に関して言葉を発するのは注意が必要なようです。
 参考:ブスはなぜ結婚できるの? - 散るろぐ
 参考:はてなブックマーク - ブスはなぜ結婚できるの? - 散るろぐ
クジャクが羽の美しさを重視しているように、人間の性淘汰においても「容姿」の重要性が高いためにセンシティブな話題になっているのだと思います。本記事では、そういう細かなことはあまり気にせずに書いたのですが、いかがでしょうか。

みなさんも、性淘汰していますか?

*1:調査期間: 2012/8/7~2012/8/11 アンケート対象:マイナビニュース会員 有効回答数:1,000件

*2:2012年05月18日に放送分

お知らせ:このブログに広告を導入します

これまでも画像を利用するためにamazonリンクを貼っていたりしたのですが、これからはグーグルアドセンスとかアフィリエイトを貼るようにします。
無用な広告を消すためにはてなブログproにしているのですが、そのためにお金が出て行くばかりで大変だからです。
無用な広告を消すかわりに、自分で勧めたいものやグーグルが賢く選んで勧めるものを広告にするようにしたいと思います。
よろしくお願いします。

32歳童貞の彼女をめぐる邪推の連鎖が面白い

コミュニケーション 文章 言葉

上から目線で失礼します。

32歳童貞の彼女が書いた記事をめぐって、面白い裏読みと邪推を見ました。
素敵なフランス人女性と順調に交際を続けている32歳男性の身として、上から目線で解説しながらこの面白さを共有したいと思ったので、書きます。

0.対象となる裏読みすれ違いの経緯

まず簡単に、それぞれの記事を紹介します。

1.元記事

32歳童貞(当時)の彼と付き合い始めた

数ヶ月ほど前に32歳童貞(当時)の彼と付き合い始めたのだが、そのときのことについて書く。

この元記事では、明らかに女性慣れしていない男性と良い関係になりそうだったが突然ラブホテルに誘われて困惑した、という経験について女性が書いています。

「らホテルに誘われた」ときのことについて、付き合ってからまた少し話した。そのとき彼に伝えた内容を書く。彼と同じような立場の人がもしいれば参考にして欲しい。なお、もちろん、あくまで私の個人的な考えである。

いちど関係が悪くなりかけたものの、お互い謝罪した上で正直に話し合って交際に発展したという素敵な話で、教訓も多分に含まれていると思います。ただ、彼氏に伝えた内容として次のように書かれていることが、読んだ人から反発を招いているようです。

それからこれは強く伝えたのだが、こちとらあなたが女性と付き合ったことがないこともコミュ障なことも、顔があまりかっこよくないことも知っている。それをわかってて好きになったんだから、もっと自信を持って欲しい。

ただ、まあ、これまで恋愛に関して自分に自信を持てる経験があまりなかったのだろうと思うと、しょうがないかなという気持ちも少しはある。だからこれからは、私が彼が自信を与えられるようにしていこうと思っている。

2.反発記事

実際に反発記事として話題になっているのがこちらです。

32歳童貞(当時)の彼女さんの何が引っ掛かるのか解説する

「あなたはオスとして完全に低スペ。そしてどうかもっと自信を持って。」
これって性別逆で言ったら 好きな男性から
「君ってぶっちゃけ人格も価値観もおつむも教養も生活力も育ちも全部100点満点中20点ぐらいの女だけど、でも大丈夫だよ僕は好きだよ。そんな君でも僕に好かれてるんだからその事実に自信をもつべきだよ。(あ、僕に合わせようとして本読んだりするの君らしくないから無理すんなよ君が高卒なのぐらい分かってるから~)」
って言われてる感じだけど、それで何も傷付かない・心が砕かれない女性は居るのかな。

ここでは元記事の女性の発言について、相手をいちど全否定した後に肯定する洗脳的な手法ではないかと批判しています。

1度全ての自己肯定感を否定されてから、”私””僕”に紐付いた自己肯定感のみ与えられていく人はそのさきどうなっていくのかな?

3.コメント

この反発記事に対してid:mukudori69さんが次のようにコメントしています。

これに対して、先の反発記事では次のように追記されています。

スペックの話しかしてないのは私ではなく元増田さんであることは注意して欲しいです。

私は文章に偶然や言い間違いというものはなくて、そこに駄々漏れになるものこそその人の思考だと思ってます。

ここまでの流れで、裏読みと邪推のすれ違いが面白すぎる!と思ったので順に感想を交えながら解説します。
なお、いま読み返してみたところ、けっこう真面目に解説しているせいか全部で1万字くらいありました。
個人的に気に入っている裏読み部分について太字にしたので、長い記事を読むのが面倒だなという人は、太字と最後のまとめを読むだけでも楽しめるかもしれません。

1.元記事について

元記事が読者に伝えたいこととしては、次の3つだと僕は受け取りました。

伝えたい内容

1-1;そういう雰囲気ができているならいいが、雰囲気もできていないのに、大人だし何回目のデートだからと突然にホテルに誘うのは良くない。相手をよく見てほしい。
簡潔にまとめると、≪相手をよく見て採るべき行動を考えよう≫ということ。
1-2;そういう雰囲気がつくれるならいいが、距離の取り方が上手いキャラでもないのに、自分に無理して突然にホテルに誘うのは良くない。自分らしくいてほしい。
簡潔にまとめると、≪自分をよく見て採るべき行動を考えよう≫ということ。
1-3;過去に女性経験がない童貞だとか、女性とのコミュニケーションに慣れていないとか、見た目が良くないだとか、気にする必要はない。自信を持ってほしい。
簡潔にまとめると、≪自信を持っていよう≫ということ。

それぞれ、当たり前だけど難しい、普遍的な真理についての教訓が具体的に書かれていて参考になるなあと思いました。
その一方で、せっかく良いことが書かれているのに反発を招いてしまうのはもったいないなあとも思いました。

伝えたい対象

反発を招いた原因は、おそらく「WHOM:対象読者」への配慮が欠けていたことです。

「らホテルに誘われた」ときのことについて、付き合ってからまた少し話した。そのとき彼に伝えた内容を書く。彼と同じような立場の人がもしいれば参考にして欲しい。なお、もちろん、あくまで私の個人的な考えである。

再掲しましたが、元記事内でこのように書いているのですから、対象読者は32歳童貞のような立場の方のハズです。ただし、元記事の彼氏本人ではない。

・・・ここが超重要なすれ違いポイントだったのではないでしょうか。

どんな言葉でも、誰から誰に向けての言葉なのかで、受け取り方は全く違ってきます。

元記事を書いた女性と彼氏本人との間には、数年の付き合いと信頼があり、お互いに好意を寄せ合っていることを相互に確認して謝罪し、既に交際に発展しています。
そうした関係を持つ相手だから、童貞彼氏も次の言葉を受け止めて受け入れることができる。

それからこれは強く伝えたのだが、こちとらあなたが女性と付き合ったことがないこともコミュ障なことも、顔があまりかっこよくないことも知っている。それをわかってて好きになったんだから、もっと自信を持って欲しい。

おそらく彼氏としても、自分のどこを好きになってもらったかを理解している(別の場面で伝えてもらっている)のでしょう。
あるいは、どうして突然ラブホテルへ誘ったかについて腹を割って話し合ったときに、彼氏が「自分は女性経験がないしコミュ障だし不細工だし、でもどうしても君のことが好きだから、もうどうすればいいのか分からなくて・・・(涙)」のように言っていたのだとしたら、それへの返答として彼女の口から上記の言葉が啖呵を切るように発せられ、童貞彼氏がこれを受け入れるのはとても自然です。

でも、対象読者は、見知らぬ赤の他人。
だから先の言葉の状況が不明なこの元記事だけでは、単純に相手を全否定する洗脳手法のような言葉にも見えてしまう。
もちろん元記事内の前後に書かれた文脈を丁寧に読めば、単純に全否定しているわけではないだろうと解釈することもできます。
けれども、元記事の彼氏のような「自分に自信がない童貞」を想定読者としているのであれば、ネガティブな表現だけでは伝わりづらいだろうというのは容易に想像できます。加えて、彼氏との話し合いのときには、「あなたの○○が好き」というポジティブな言葉だったり、ハグやキスのようなポジティブなボディランゲージだったりがあったと予想されるわけで、それらがない状態でネガティブな字面だけ記載した記事をもってネット上の無関係な童貞に向けてこれを参考にしてほしいと言ってしまえば、反発されてしまうのも仕方ないようにも思えます。対象読者となっている一般童貞男子は、自分が言われる言葉としてこれを読むわけですから。
ポジティブな表現や言葉の発せられた状況とまではいかなくとも、せめて、「過去とか見た目とかより大事なモノがある!これを読んだ童貞の人たちも、自分らしく自信を持って相手に正面から向き合って!そうすれば私たちみたいに上手くいくと思うよ!」のような内容をわかりやすく付記していれば、もう少し伝わりやすかったのではないかと思います。*1

裏読みと邪推

これは僕の邪推になるのですが、交際して数か月の元記事筆者は、次のような状態で浮かれて書いてしまったために「参考にしてほしい」という気持ち以外の気持ちが混じり込んで、対象読者への配慮が欠けてしまったのではないでしょうか。

A;それまでの恋愛強者との短期恋愛とはうってかわって長続きしそうな童貞との今の恋に浮かれた気分で、他の童貞にも良い人がいるのなら頑張ってほしいと思った老婆心で書いた。
B;いちどダメになりかけた恋愛が上手くいった話し合いの中で得られた「相手と腹を割って話して通じ合った感覚」の気持ち良さを思い出して、その高ぶりの余韻で書いた。
C;自分の切った「こちとら~」という啖呵が相手に刺さったときの気持ち良さを思い出して、それに酔いしれた驕りが混じってしまった。
D;自分のダメ出しを受け入れる度量のある良い男を見つけたと自慢したい惚気が入り込んでしまった。

完全な邪推ですし、どれが正しいというわけでもないんですが、明言されていない書き手の状況についてあれこれと裏読みするのは楽しいものですよね。とはいえ、こういう裏読みはあくまで想像の選択肢を広げるために使うものであって、想像の選択肢を限定して相手を決めつけるために使うものではありません。それについて、詳しく説明します。

2.反発記事について

反発記事が読者に伝えたいこととしては、次の2つだと僕は受け取りました。
2-1;元記事にはネガティブな言葉だけが並ぶ箇所があり、その表現が一般読者に与える印象は芳しくない。
2-2;ネガティブな言葉を投げることでマウントをとるコミュニケーション方法は危ういので、男女を問わず注意するべきだ。

それぞれ、確かにそうだと思える内容が丁寧に書かれていて参考になるなあと思いました。
その一方で、「元記事を邪推している」というコメントを付けられてしまうのも仕方がないところがあると感じました。
その理由を簡潔に2つ指摘しておきます。

まず、元記事での「こちとらあなたが女性と付き合ったことがないこともコミュ障なことも、顔があまりかっこよくないことも知っている。」という表現を、反発記事では「あなたはオスとして完全に低スペ。」と換言して説明している部分。
2016年現在の日本では、一般的に男性のスペックとして表現されるのは「学歴、職業、年収、容姿、性格」などです。これらのうち、元記事では前半の「学歴や職業や年収」については記載していないので、「完全に」低スペックと言い換えてしまうのは、行き過ぎた印象を与えてしまいます。
さらに、元記事では「あなたらしさ」という婉曲的な表現ではありますが、童貞彼氏の「性格」を肯定し好いているのだろうと解釈できる箇所があるのですが、反発記事ではこの表現を別様に解釈して「全ての」自己肯定感を否定していると読解しています。
まとめると、多様な裏読み解釈が可能であるときに「完全に」「全ての」という極端な表現で断定した読解を披露してしまうと、偏りがある邪推をしているように感じられてしまうのだと思います。誰かに自分の考えを伝えたいのであれば、読者が持つ解釈の多様性に合わせて、自分自身も解釈の選択肢を多数持っておいた方が良いと思うのです。そうして、いくつもの解釈を比較できるように示した上で自分の推したい考えに合わせて理由とともに主張すれば、邪推と取られることは少なくなるのではないかと予想します。

3.コメントについて

それで、この流れでいちばん面白いなと僕が感じた部分なのですが。
先の反発記事に対して、id:mukudori69さんが次のようにコメントしています。

id:white_roseさんの次のコメントも人気を集めています。

これに対して、上記の反発記事では次のように追記されていました。

スペックの話しかしてないのは私ではなく元増田さんであることは注意して欲しいです。

私は文章に偶然や言い間違いというものはなくて、そこに駄々漏れになるものこそその人の思考だと思ってます。

僕はどちらの主張にも頷ける部分があるなあと感じていて、言い換えれば、「これ、どっちも邪推しているよなあ」と思って笑ってしまったのでした。
みんな、邪推が大好きすぎる。。。!!!

どういう風に邪推が起こっているのか、どうすれば邪推と言われることが減るのか、順を追って考えてみます。

言葉が発せられた場面は様々な可能性がある

まず、反発記事では「元記事はスペックについてのネガティブな話しかしてない。・・・ということは、元記事の筆者は全否定する洗脳的コミュニケーション手法を採っているのだろう」と解釈していて、前半部分が少し行き過ぎた読解で後半部分が邪推であることは先の項目に書きました。具体的に言えば、元記事には次のような状況が背景にあった可能性を排除していることが、邪推の原因です。

元記事彼女「私は、いつものあなたが好きなの。だから、あのときのあなたはあなたらしくなかったし、そういう雰囲気でもなかったから、悲しくなってしまったの。ねえ、どうして急にホテルに誘ってきたの?」
童貞彼氏32「自分は女性経験がないしコミュ障だし不細工だし、でもどうしても君のことが好きだから、もうどうすればいいのか分からなくて・・・(涙)」
元記事彼女「馬鹿ねえ」ため息をついた彼女は、童貞彼氏を抱きしめて耳元で囁く。「こちとらあなたが女性と付き合ったことがないこともコミュ障なことも、顔があまりかっこよくないことも知っているの。それをわかってて好きになったんだから、もっと自信を持ちなさいよ」
32「ありがとう(笑」
沈黙。
女「、、、ねえ。あなたもしかして、ありがとうだけで終わるつもり?」
32「?」
女「本当に雰囲気をわかってないひとだなあ」
32「なに?」
女「こういうときに誘うものなんです(怒」
32「あ、そういうことか」
女「、、もういいから、少し黙ってなさい」
32のボタンを外していくアノニマスウーマン。

あくまで可能性ですが、実際にはこのような状況があったのかもしれないのです。ここから、惚気と受け取られかねない前半部分や、余計な詮索をされかねない性描写につながる後半部分をカットして書いた結果として出来上がったのが元記事だったのかもしれず、そういった様々に裏読みできる可能性を考慮せずにモラハラ的と言っちゃうのは、邪推です。

邪推が生まれる理由

なぜこのような邪推が起きてしまったのかというと、元記事彼女の言葉が、すでに信頼関係のできている32歳童貞彼氏に向けられたものであることを考慮していなかったからです。

言葉は「誰が-誰に向けて」発されたものか、そのWHO-WHOMによって意味合いが全く異なってきます。

私は文章に偶然や言い間違いというものはなくて、そこに駄々漏れになるものこそその人の思考だと思ってます。

反発記事の筆者によるこの記述には、真実の一面があると思いますし、共感する人も多いかと思います。
けれども、文章中の言葉から「その人の思考=WHO」だけを取り出そうとして、「だれに向けたか=WHOM」を割り引かない姿勢が入り込んでしまっていることには、注意が必要です。

・・・やはりここが超重要なすれ違いポイントだったのではないでしょうか。

例えば僕は、自分のパートナーに不倫されたくないので「不倫は嫌だな」という価値観を持っています。けれども、もし矢口真理*2さんと話す機会があってそういう話題になったとしたら、矢口さんに向けて「まあ人間だから、不倫しちゃうこともあるよね」という言葉を発する可能性が大いにあります。
僕自身が「不倫しちゃうこともあるよね」と思考しているわけではなくて、相手の思考を考慮して発言するわけです。
けれども多くの場合において、僕の言葉を間接的に聞いた第三者は、「id:Rlee1984さんが『不倫しちゃうこともあるよね』という発言をするのは、心の奥底で不倫を肯定する思考を持っているからだろう」と邪推するのではないでしょうか。特に、僕の言葉が矢口真理さんに向けられているという情報が明示されていない場合には、この邪推比率は高くなるでしょう。そして面白いことに、インターネット上で公開されている言葉の多くは、それが誰に向けて書かれたのかが不明確な状況にあります。

あるいは、僕は自分の経歴について、普段は「高卒なんです」と話しています。その方が正直だし自分に合っている気がするのでそう言っているのですが、相手が学歴を重視していそうであれば「灘高校出身です!」と話すことがあります(笑 これも、相手の思考を考慮して僕は発言しているわけですが、僕からその言葉を向けられた当人はともかくとして、この言葉をインターネット上で見かけた第三者が僕の意図を読み解くことは非常に少ないなあと実感しています。
実際に、僕がこのブログ内で自分の出身校について記載したのは100記事以上ある中で2回だけなのですが、id:pero_peroさんからは「学歴とか自分の自信を裏打ちしてくれる何かが欲しい人なんだろう」と言われました。あるいは別の人からは、灘高出身というのを売りにしてブログを書くなと言われたこともあります。どちらも、出身校に関する僕の発言が、僕自身の思考(志向)を表す言葉だと推測されたからでしょう。面白い現象です。

ひとが言葉を発するときには、言葉を向ける相手(WHOM)の思考を想像した上で自分の言葉を紡ぎます。
けれどもインターネット上では、多くのひとは多くの場合において、読んでいる言葉が元来想定している相手(WHOM)まで考慮して言葉の意味を測ろうとはしません。
ひとは他人の言葉の意味を計測するとき、WHOMを割り引くことを怠りがち。
おそらく単純に計算コストの問題だとも思うのですが、このことが邪推を生み、ディスコミュニケーションにつながる場面って本当に多いなあと感じています。

元記事筆者は、インターネット上で不特定多数の童貞に向けて書くときに、そのWHOMを想定することが甘かったせいで、ちょっとした説明不足になって反発を招いた。
反発記事筆者は、インターネット上で見かけた文章のうち、だれに対してどんな場面で発せられた言葉なのかWHOMを想定する幅が狭かったせいで、邪推に陥ってしまった。

そして次の邪推へ

反発記事では「元記事はスペックについてのネガティブな話しかしてない。・・・ということは、元記事の筆者は全否定する洗脳的コミュニケーション手法を採っているのだろう」と解釈していて、前半部分が少し行き過ぎた読解で後半部分が邪推でした。
一方、反発記事へのコメントでは「反発記事はスペックについての記載に怒って全て邪推している!・・・ということは、反発記事の筆者は恋愛関係においてスペック以外に重要なものがあると想像できないのだろう」と解釈していて、こちらも前半部分が少し行き過ぎた読解で後半部分が邪推です。

スペックの話しかしてないのは私ではなく元増田さんであることは注意して欲しいです。

という反発記事の追記にもあるように、「元記事内では、彼氏に対してスペックについてのネガティブ表現しかない」ことを反発記事は問題視しています。若干の行き過ぎた読解と邪推も付加されてはいますが、ネガティブ表現を警戒すること自体は正当な見解のひとつだろうと思います。

これに対するコメントでは、反発記事は「全て」邪推だと言ってしまっており、さすがに全て邪推だと言うのは行き過ぎた表現ですし、反発記事がスペックについての話をメインにしているのは、その筆者が「恋愛関係においてスペック以外に重要なものがあると想像できない」人物だから(WHO)という可能性も確かにありますが、スペックについてネガティブな話ばかり記述している元記事を対象にしているから(WHOM)という可能性もあるため、前者だけに選択肢を絞り込んで人物像や思考態度を決めつけてしまうのは邪推です。

この邪推が発生する構造、先ほどと驚くほど同型ですよね。
「言葉の意味を計測するときに、誰に向けられた言葉かというWHOMの割り引き計算を怠るために選択肢が狭まり、WHOだけを推測してその人やその人の思考を決め込む邪推となってディスコミュニケーションにつながる。」

反発記事を邪推だと喝破したコメント筆者も邪推に陥ってしまっているし、コメントの邪推を追記で指摘した反発記事を書いた人自身も、その追記の中で次のように続けてしまっているのです。

私は文章に偶然や言い間違いというものはなくて、そこに駄々漏れになるものこそその人の思考だと思ってます。

うん。。。
ここ、超重要なポイントなので繰り返します。
ダダ漏れになるのは、たしかに「その人の思考」の可能性もあるけれど、「その人が想定している、言葉の受け手の思考」の可能性もある。後者のWHOMについては、二次的な推測計算が必要だから複雑になって面倒です。でも、それを考慮して注意してほしい、って反発記事のヒトは一行前に書いていたばかりなんですよね。。。

再掲。

スペックの話しかしてないのは私ではなく元増田さんであることは注意して欲しいです。

この鏡像的で絶望的なインターネット的ディスコミュニケーションの流れ、クソ面白くないっすか!!!????
ていうのを共感してほしくて書き始めた記事なのですが、めっちゃ長くなってしまってすみません。

まとめ

インターネット上の文章は、誰宛なのか不明な言葉が誰でも読める場所にごろごろとたくさん転がっています。その意味で、対象読者ではない人に誤配されることが多くあります(メディアの問題)。そのため、誰に向けられた言葉なのかというWHOMが不明瞭だったり(書き手の問題)、見落とされたり(読み手の問題)、という状況が多く存在します。そのせいで多くのディスコミュニケーションが起こっています。

個人的には、言葉が誰を対象にしているのか、そのWHOMを想像してみよう!っていう授業を学校国語でもっと丁寧に行うべきだと思うのですが、いかがでしょうか。

これ、たしか前にも似たようなこと書いたよなーと思ったら、ありました。下記記事で図解しています。
rlee1984.hatenablog.com

余談

なお、この記事の対象読者を限定したとすれば、それぞれに対して言いたいことは下記の通りです。

童貞男子;自分と相手をよく見て採るべき行動を考えよう。そのときに自信を持つことが大事!
元記事筆者;良い話をありがとう!もう少し対象読者の童貞男子のメンタリティを考慮すれば、より伝わったと思う。お幸せに!
反発記事筆者;良い指摘をありがとう!あと、言葉の背景事情を想像するオプションにWHOMを加えるようにしようぜ!
id:pero_pero;このブログのディズニー記事をスルーして中出し記事にブクマする安定の下ネタおじさん。そういうブクマの仕方、笑っちゃうんでちょっと勘弁してください!
id:mukudori69;フォローしました。
id:white_rose;ファンです。短いコメント欄では強い断定口調が好まれがちな中で、あくまで推測(邪推)であることを示す表現を使っていることに誠実さを感じました。
はてブクマカー;邪推ばっかしててホント最低だなと思って、見てます。特にサバカレーが最低だから、割と注目しています。

*1:それでも全員に伝わるわけではないし、でも俺は・・と反発する人も出るでしょうが

*2:不倫相手の男性を自宅に連れ込んでいるところを夫に目撃されたことで有名な日本の芸能人

黒人を洗うとイケメン中国人!という洗剤のCMが洗い出した人種差別

日本と世界 社会と文化

朝に起きると、彼女がフェイスブックのタイムラインで流れてきた中国のCMについて話してきた。
「見てこれ、ひどい!」
どうやら中国のQiaobi (俏比)というブランドのCMが、問題になっているようだ。
内容は、汚れだらけの黒人に洗剤を咥えさせて洗濯機に入れると、綺麗なイケメン中国人になって出てくる、というもの。

www.youtube.com
企業としてはジョークで洗剤の洗う力をアピールしたつもりなのだろうけれど、「黒人≒汚い、中国人≒きれい」という人種差別を内包しているように見えるし、多くの人の目に触れさせるCMの中で差別を助長しかねないイメージを流すことについてバッシングを受けることは免れられないだろう。

そして、この動画について日本語での情報もあるのだろうかと探してみたら、さらに残念なものを見かけた。
この中国のCMを非難する言葉として、日本では「(中国人になるなんて)逆に汚くなっているじゃないかw」という人種差別を含むジョークが使われていたからだ。

なお、日本では中国に対してネガティブなイメージを持っている人が多く、東アジア圏の国々は互いにネガティブ感情が高い状態にある。


日本語と中国語を勉強しているフランス人である彼女は、日本や中国などアジア圏の差別意識について批判的な目を向けていた。
・・・うん。

みんな、ズートピアを見ると良いのではないだろうか。
差別はどこかのだれかがやっているものではなくて、自分と隣人が日々行っている営みの中にいつも紛れ込んでくるものなのだから。
rlee1984.hatenablog.com

なお、CM自体は下記のパロディでもあるようだ。パロディでやったのだとしても、改悪と言われても仕方ないだろう。
www.youtube.com

「中出し」の違和感

言葉 社会と文化 日本と世界 性愛と恋愛

中出しに対する違和感を書きます。

違和感の正体

日本語には「中出し」という単語があって、「中に出す」という一連の動作を名詞化したものとして使われています。

僕が最初にこの言葉を見たときは、けっこうな違和感がありました。

だって、どんな空間と物体を想定した場合であれ、「中に」という言葉に接続される言葉としては「入る」か「入れる」という動詞が通常だからです。

例:改札の中に入る。ロッカーの中に入れる。

そして逆に、「出る」「出す」という動詞が続くのであれば、「外に」という言葉や概念を伴うのが通常だからです。

例:改札の外に出る。ロッカーの外に出す。

当然のことですが、「中ー外」「入ー出」は正反対の概念です。そのため、通常は結び付かないハズの単語の連結である「中に・出す」という言葉に対して、なんか変だなと感じたのです。こうして字面だけを見ると、矛盾する言葉のように思えて意味をなさないような気さえしてきます。

言葉の正体

けれども、その言葉があらわす実際の状況を観てみると、意味をなす単語なのだと理解できます。この言葉は、一連の動作の「主体」と「客体」が省略されているために正反対の概念がつながって見えているのだ、と。

もっと詳しく言えば、[客体となるある個体のある器官の「中」に向けて、主体となるある別個体のある別器官内からある液体を「出す」]ということの省略語として使われているだけなのでした。

もしかしたら、この言葉を考え出した人は、次のように思っていたのかもしれない。
「中」と「出」という、本来は真逆の性質である言葉たちが、主体と客体をなくして溶け合い重なることで、新しい言葉を生み出す。この言葉の構成そのものが、「中出し」という言葉の持つメタファーとなり、言葉の受け取り手にその含意を暗黙裡に想起させるに違いない、と。

言葉と文脈

とはいえ、「言葉」にどういう含意を見出すか、その含意をどのように受け取るかは、そのひと次第のところが大きいものです。

あるひとは、夢と理想を見出すかもしれない。
あるひとは、支配欲と無責任を見出すかもしれない。

もちろんそれは、そのひとが置かれた環境にも大きく左右されるものだと思います。最初は上に書いたような違和感を持っていた僕も、いつの間にかそれを忘れて別の文脈の中でこの言葉に対するイメージを持つようになっていました。慣れというのは怖いものです。

関連語として世界的にもこれ以上ないほど有名なひと、旧約聖書『創世記』に登場するオナンにとっては、「中出し」というのは父から強制された行為で、忌避したいものだったようです。そして中出しを避けたために殺されてしまったという話から転じて現在のオナニーという言葉になっている。あらためてそのことを思い返してみると、「中出し」をめぐる今の日本の状況とはかなり違っていて面白いですよね。

角度を変えてみるのが好き

自分の置かれている環境に対する慣れから抜け出して、別の文脈や別の時代に接続してみる。角度を変えてみると、「こうでないといけない・わたしはこうするべきだ・あなたもこうするべきだ」という硬直した考えが少し柔らかくなって、色々なものを楽しめるのではないかなと思います。
*1

なお、この記事は、次の記事を読んで自分の思い入れを思い出したので書かれたものです。

はてなブックマーク - 最後に上原亜衣とSEXしたい 一般男性のドキュメンタリー『青春100キロ』が最高だった
「暗黙のゾーニング」が失われた世界における『青春100キロ』という映画について - いつか電池がきれるまで

*1:たしか、昔に読んだ東浩紀さんの本では、「言葉」をわざと別文脈に接続することで元文脈を破綻させる試みを脱構築といい、そのときの言葉の性質(全体での同一性を持たず移り行く様子)を散種(精子を撒き散らすこと)とデリダは呼んでいる、というようなことが書いてあった気がします。なんか関連するなと思ったので書いてみました。詳しいひと、教えてください。

これがディズニー!?ズートピアを観る前の注意点と感想。

社会と文化

Disneyの最新作、「ズートピア」を観てきました。
あまりに面白かったので、これから観ようという人に向けての注意点と簡単な感想を書きます。

参考:予告トレーラー
www.youtube.com

事前知識と注意点

正直なところ、あまり期待していませんでした。
上記トレーラーのような予告CMを見たことはあったのですが、ディズニーが子供向けに作った動物キャラを使った映画だろうなという感じに捉えていて、あまり面白そうとは思っていなくて(失礼)。

けれど、「今日は友達と映画を観に行くけど、一緒に行く?」と彼女に誘われたので、それなら暇つぶしにという感じで観に行ってみたところ、予想を遥かに超えて素晴らしい映画でした。大人も子供も楽しめる。
きっと2016年を代表する映画になると思うので、色んなところで話題になると思います。そこで注意点なのですが、、、この映画は出来るだけ早めに観た方が良い気がします。

注意点1 ネタバレしやすい映画です

というのも、上記予告トレーラーにもある通り、「うさぎの新米警官ジュディが、行方不明事件を解決していく。その真相は・・・?」というサスペンス的な要素があるのですが、これが映画の主題にも結び付く内容になっていて、極めてネタバレしやすいからです。とっても楽しいし色々と話したくなる映画なので、これから話題が広がっていくと同時に、観たことない人にとっては、どこかしらでネタバレにぶつかる確率が高いと思うのですね。Facebookやtwitterを開けば、流れてくるタイムラインの中でふいにネタバレに出会ってしまう、その可能性が非常に大きい映画だと思います。ネタバレは好きじゃない、できるだけ純粋に楽しみたいという人は、もう、今すぐ観に行った方が良いです。もちろん、サスペンス要素だけがメインというわけではないので、そのネタバレで映画の価値がなくなるというわけではないんですけどね。

注意点2 子供も楽しめるけれど怖いシーンもあります

そして、サスペンス要素も含めてバディムービーとして大人が楽しめる奥行きのあるストーリー展開になっているぶん、キラキラした夢と理想だけの世界がディズニーなのだという少し古いイメージを期待していた人にとっては、残念に思われることもあるようです。特に、幼児にとっては少し怖いと感じてしまうシーンがあるようで、ディズニー映画だからと連れて行った子供が泣き出してしまって途中退席せざるを得なかったというレビューもありました。もちろん、子供と一緒に家族で楽しめたというレビューも多くあるので一概には言えませんが、小学生未満のお子様と一緒に行こうかと考えてらっしゃる場合には、あらかじめ注意しておいた方が良いでしょう。なお、僕が観た映画館は家族連れが少なかったためか泣き出した子供は見かけませんでしたが、大人の観客もヒャッと声を出して驚くアドベンチャーシーン、という感じでした。

簡単な感想

以下、できるだけネタバレしないよう抽象的に書きます。
本当に、思ってたより、ずっと面白かったです!
アナと雪の女王、Frozenより好き。

楽しい世界の美しい映像と正しいストーリー

まず、「ズートピアという進化した動物達の街があって・・・」という世界観が面白くて、その世界がどんな風になっているかを見せる映像もひとつひとつワクワクさせてくれる美しいものでした。
しかも、ズートピアにおける理想と真相を巡る主人公達の活躍、その成功と失敗のストーリーも、ズートピアの世界観を活かしたものになっていて、「ああ。この世界観をいちばん正しく面白く見せるには、これしかない」という圧倒的な正解感がありました。感想を書くためにいま色んな場面や動物たちの関係を振り返って思い出しているのですが、もう本当に、この世界観を思いついたならこのストーリーしかないじゃないかと何度も思ってしまいます。

加えて、ズートピアについてどんな世界なのかを説明する最初の導入から、分かりやすすぎるくらい分かりやすいのに、それを説明くどいと感じさせないように楽しめるジョーク仕立てにしてあります。最初っからそうなのですが、もう全編を通して随所に挟まれるジョークが、映像で楽しませる場面・ストーリーで楽しませる場面との間にバランスよく配置されていて、2時間ずっと飽きません。
 
一緒に観てた彼女の友人が、「ディズニーだし、子供でも飽きないように作ってるんじゃない?」と言うので、たしかに!と思いました。僕は子供みたいに飽きっぽいので、つまらない映画だとすぐに別のこと考えて画面に集中しない性質なのですが、これは全部ちゃんと観れました!

テーマは「多様性」

しかも、楽しいだけじゃなく、伝えたいメッセージも分かりやすく共感できるものでした。今回メインテーマとして扱わているのが、アナと雪の女王に引き続き【ダイバーシティ・差別と多様性】。
個人的に印象的だったのが、アナと雪の女王では主人公アナが「ありのままで!」と高らかに歌っていたのに対して、ズートピアでは主人公ジュディが「ありのままを受け入れるんだ」と諭されて落ち込むシーンがあったことです。この辺りの流れと台詞も、きっとわざと作っているんだろうなあと思います。今回は吹替版で見たけど、英語版でも観てみたい! それも含めて、色んな映画へのパロディの小ネタも多くて、思い出すほどにまた見たいところが出てくる映画です。映画通でも楽しめる。

誰もが経験する「差別」、その痛み

ちなみに、アナと雪の女王では「特異な能力を持つ者≒マイノリティ」への差別を題材にしていたのに対して、今回は、もっと誰もが経験しうる「生まれ」「見た目」への差別を題材にしています。
その生まれや見た目について、差別されることの痛みと、差別してしまうことへの自覚と痛み、その「被害」と「加害」両方の痛みを主人公が経験するところも、すごい!
そういえばアナと雪の女王でも、主人公は自分が妹を傷つける加害体験への苦しみから引きこもったんだっけと思い出して、最近のディズニーは、一方的な加害・被害という関係にしないことについて自覚的なんだろうなと感じました。絶対的な善と悪があっての勧善懲悪にはしない、それでいて子どもも大人も映画初心者も映画通も楽しめるエンターテイメントとして成立させる。ほんとすごい!!!

「差別」というのは、テーマとしてきちんと扱おうとすれば、かなり重いものです。実際、作中では何度も差別をめぐる印象的なシーンが登場します。それだけだと暗くなりがちだと思うのですが、主人公の明るい前向きさと多様性をめぐる楽しい仕掛けの数々が、決して重い映画とは感じさせません。それでいて、「差別」を扱うにあたって注意するべき全方面に配慮が行き届いた小ネタやハートフルなストーリー展開になっていて、これは将来ぜひ自分の子供に見せたいと思える内容でした。
topisyu.hatenablog.com

まとめ

世界観、映像、ストーリー、小ネタ、テーマ。全てにおいて最高レベルに楽しめる映画でした。

とにかく、2時間ずっと、面白かった。

これ、続編も出ると思います。
その前に、DVD出たらまた観なきゃ。

フランス人も喜ぶ東京案内1、牛タンねぎし

私的な日記 食べ物

同棲している彼女がフランス人なので、彼女の家族や友人に日本(東京)を案内する機会が多い。
今夏には彼女の弟が来日する予定だ。

どこに連れて行こうかと今から楽しみにしているのだけれど、ウチは正直に言って貧乏なので、東京でも指折りの場所というような有名店に連れて行けるわけではない。

それでも、それなりに楽しんでもらえるにはどうすればいいかなーと話していて、やっぱり僕と彼女自身が普段から楽しんでいる店に連れて行くのが一番だよね、という結論になった。

そこで、備忘録を兼ねてここにその場所を記録していく。

牛タン

彼女も彼女の弟も、フランス人らしくというべきなのか、肉が大好きだ。
フランスでは、日本でメジャーな牛豚鶏の他にも羊や兎などの肉もスーパーでよく売られているのだけれど、部位として牛の舌(タン)を食べる習慣はそこまで一般的ではないらしい。Wikipediaで見ると、ドイツ料理やイギリス料理では使われるそうだが、フランス料理という項目に入っていない。記述漏れなのかどうかはわからないけれど、ともかく彼女はタンを食べた経験が豊富というわけではないようだ。
f:id:Rlee1984:20160411184020p:plain

牛タンねぎし

僕と彼女は、東京に34店舗を展開している牛タンのチェーン店「ねぎし」が好きだ。
www.negishi.co.jp

「ちょっと今日は外食しようか」
「お肉が食べたいね」
「でも焼き肉は3000円くらいするし高いからねえ」
そういうときに、二人でお出かけする候補になっている。
1500円前後で牛タンに麦飯・とろろ・テールスープ・漬物のついたセットが食べられる。
f:id:Rlee1984:20160411184830p:plain

食べ過ぎに注意

ねぎしでは、ごはん(麦飯)がおかわり自由だ。
とはいえ僕も彼女も小食なので、おかわりしてしまうとお腹いっぱいになって死にそうになる。

それでも、牛タンもとろろも漬物も味付けがしっかりしていて美味しいので、ついおかわりしてしまう。

だって、普通に食べようと思ったなら麦飯を3杯くらいは食べられる美味しいセットなのだ。

牛タンと麦飯。
とろろと麦飯。
漬物と麦飯。

麦飯のおかわりは、少なくとも2杯は必要だ。
そこを頑張って、おかわりを1杯だけに留める。

お腹は苦しいのだけれど、喉から鼻から頭から、「まだ食べたい」という信号が出されてしまう。
ベンザブロックでは止まらない。

この日、彼女のお腹は、信号に負けたようだった。
「お腹いたい。吐きそう><;」
「だから、無理しておかわりしない方がいいよって言ったのに」
「うるさい。これは仕方ない」

大阪は危険!? 意外と知らないふぐの話。 ~フランス人と同棲前12~

漫画フランス人と同棲中 私的な日記 社会と文化

ふぐ食の文化について。
マンガは前回からの続き。

2016/6/29追記:大阪の玉出スーパーで、毒が残っているフグが売られていたとニュースになっています。
スーパー玉出 毒残したフグ販売|MBS 関西のニュース
本記事では大阪を取り巻くフグ文化についてまとめてあるので、ご覧いただけると理解が深まるかと思います。:追記おわり

続きを読む
TOP